「学校施設について」 第2回区議会定例会本会議質問その3
3つ目の本会議質問の内容は、このホームページでも報告しました、学校施設での脱炭素化への取り組みを取り上げました。
そちらの記事は、ここ。→ 「脱炭素社会に向け”教室の断熱化”! 葛飾区のZEB化に向けた取り組みを視察しました」
地球温暖化ってご存じですか?
「線状降水帯が発生しました。」とか、「季節外れの台風がきました」というのはその影響だといわれています。
温室効果ガスというものが増えると、地球の気温が上がってしまい、このままいくと、作物も育たなくなる地球となってしまいます。
だから今、世界中で温室効果ガスを出さない取り組みが進められています。
江戸川区では、江戸川区気候変動適応計画を2022年12月に策定しました。
温室効果ガスの排出量を2030年度までに50%削減し、2050年度には、カーボンマイナスが達成されるものです。
区内の35の公共施設については、今年度基礎調査をして、太陽光パネルをできる限り設置することを検討することになっており、LED照明の導入については2030年までに100%とする予定です。
「江戸川区第6次環境行動計画」では、施設の建築、管理等に当たっての取り組みとしてZEB化が謳われています。本区では、毎年3校ずつ学校改築が予定されています。学校改築のZEB化をすすめること、その際、子どもたちの汗をかく力なども考慮すること、また、改築まで間のある既存施設についても環境性能を上げること、断熱改修を取り組むことが必要と考えます。
そこで、学校施設について
(1)改築校のZEB化に向けての取り組みについて
(2)既存校の環境・エネルギー性能向上に向けての取り組みについて”
を質問しました。
教育長答弁は。
1)外壁・屋根断熱の向上や高効率な省エネ設備の導入等で、上位のZEB基準をめざす。現在設計中の2校については、省エネで50%以上の一次エネルギー量の削減ZEB Readyを達成できるように検討をすすめている。
2)全校の照明LED化、高効率空調への更新を進める。断熱改修は他自治体の例などを参考に研究するが、課長級以上の幹部会の研修でも専門家より断熱が重要であるという示唆を受けた。断熱に関しては専門家の意見を聞きながら、断熱ワークショップも含め検討していきたい。
でした。
前向きな答えで、よかったです!
以下質問文です。
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江戸川区気候変動適応計画が、「みんなで「いまの生命(いのち)」と「未来の地球」を守る計画」として2022年12月に策定されました。気候変動への緩和策として、温室効果ガスの排出量を2030年度までに50%削減し、2050年度には、カーボンマイナスが達成されることになる計画です。
区内の35の公共施設については、今年度基礎調査をして、太陽光パネルをできる限り設置することを検討することになっており、LED照明の導入については2030年までに100%とするとしています。着実に進めていくためには、数値目標をもって進めていかなければ、カーボンマイナスという大きな目標は達成できないと考えます。
東京都では、2002年(平成14年)、建築物環境計画書制度をスタートさせ、 一定規模以上の建築物を新築や増築、改築する建築主に対し、環境配慮の取組を示した建築物環境計画書の提出等を義務付けました。本区の学校改築の数字も公表されています。
また、2015年(平成27年)には、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」が公布されるなど建築物のエネルギー消費性能を高めるための対策が講じられてきました。
「江戸川区第6次環境行動計画」では、施設の建築、管理等に当たっての取り組みとしてZEB化が謳われています。 快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間のエネルギーの収支をゼロにすることをめざした建物のことです。本区では、毎年3校ずつ学校改築が予定されています。そこで伺います。
環境・エネルギー性能を向上をさせる取り組みは、学校改築においても、行われていると考えますが、ZEB化にむけてどのように進んでいるのか伺います。
建築基準法施行令において学校は、天井は高さ2.1m、窓の大きさは、床面積の1/5と定められ、教室の温度については、学校環境衛生基準により、18℃以上28℃以下としています。江戸川区では、全校にエアコンを設置したといっても、昨今の異常気象から教室での体感温度は、夏は暑く、冬は寒いという声をききます。断熱効果については、これまでの学校建築においてはあまり重視されてこなかったように思います。
先日葛飾区の断熱改修した教室を視察することが出来ました。断熱効果を高めて、一定の快適な温度にしたことで、副次的にではありますが、子どもたちの情緒も安定する傾向にあるということを伺いました。実際教室に入ると、遮音効果もあり、外の音も聞こえにくいので落ち着く感じがしました。
本区では、2020年に「江戸川区立学校施設管理計画」が実施期間20年間の計画として策定されました。それに加え「学校適正配置の考え方」なども踏まえ、2050年ころまでに、全校改築を検討しているということでした。現在まで改築の完了した学校は14校、改築途中の学校が14校、合計28校、改築の順番の遅い学校では20年以上も先になります。 その間は修繕を行っていくわけですが、その機会をとらえて改築校同様に環境負荷の低減をめざしていくことが必要です。
今年江戸川区は、環境省が募集している「脱炭素先行地域計画」に応募する予定になっています。モデル地区として船堀4丁目地区、松江5丁目地区が選定されていますが、その地区内には、区立松江第一中学校があります。改築前にどれだけエネルギー効率をあげることができるか、太陽光パネルなど再生可能エネルギーの検討や断熱対策などのモデル校として取り組むこともできると考えます。
既存の学校施設についても、カーボンマイナスを達成させるためには、断熱改修などの環境性能を上げていく必要があります。松江第一中学校も含め、全体的なお考えを伺います。
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改築校においては、ZEB Readyをめざしていきます。
現在設計中の、一之江小学校、葛西第2中学校以降の改築校については、ZEB Readyを達成できるように具体的に考えているとのことです。