インクルーシブ教育の実践を甲府市昭和町に学ぶ
東京・生活者ネットワークの子ども部会で、7月12日に、山梨県中巨摩郡昭和町立西条小学校と押原中学校を視察してきました。
目的は、昭和町の小中学校で実践されているインクルーシブ教育を学ぶことです。
なぜ、ここに行くことにしたかというと、通常級と支援級の交流が行われており、ヒントがたくさんあると東村山・生活者ネットワークの市議、白石えつ子さんおすすめであったからです。
昭和町は地方交付税不交付団体。町立の中学校1校、小学校が3校あります。
【押原中学校】
全校生徒615名、1年7クラス、2年6クラス、3年6クラス。
うち19名が支援を要する生徒。特別支援学級1クラス、情緒学級3クラス設置。
外国籍の生徒は20名。
6名の教育指導員を置いていました。
支援を要する子どものケース会議を、事業者、社会福祉協議会、相談支援員を含め個別に行っています。
【西条小学校】
全校生徒489名、1年3年4クラス、2年4年6年3クラス、5年2クラス。
うち18名が支援を要する児童。特別支援学級2クラス、自閉症情緒学級3クラス、病弱1クラス
県費の職員37名、町費11名の職員体制。
4年生まで25人学級の少人数学級としている。国基準より3クラス多いとのことです。
給食は通常級で食べています。
配慮を要する子どもの個別の支援計画を作成。その子どもの持ち味が活かせるようにしています。
特別支援教育の研修を行い、人材育成を行っているとのことでした。
実際に授業を見学させていただきました。
小学校の通常級の教室のロッカーの上部には、ひとりひとりの個別のファイルボックスが設置されていました。子どもたちはそこに教科書等を立てかけて収納しています。あらかじめ置く場所が定められていることで、子どもたちは教科書が散乱することなく置くことができています。
通常学級在籍の児童と、支援級の児童も教室内で自然に過ごしていました。
小学校では25人学級を実現していることで、教室内にゆとりを感じました。
また、2007年に増築され校舎にはDENが設置されていました。
図書館も司書が常駐しており、いずれも、子どもたちの好きな場所となっているとのことでした。
配慮を要する子どもについては、学校を含めたケース会議の開催、個別支援計画が作成され、子どもの持ち味を大事にしていることはとても素晴らしいと思いました。
今回の視察で得たことを江戸川区に活かしていきたいと思います。