参加型デモクラシーのある社会を目指して 能條桃子さんの講演会
若い人たちって今の政治をどう見ているのだろうか….
そもそも関心がない? 投票率をみても、低下の一方だし….
大事なのは、やっぱり当事者に聞いてみること…ですよね。
そこで、今回、生活者ネットワーク新春の集いの基調講演は、
一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN 代表理事
FIFTYS PROJECT代表 能條桃子さんにお越しいただきました。
なんと1998年生まれ、24歳です。
生活者ネットワークには、
「使えるツールが異なる若者世代と一緒にやっていこう!」
と応援メッセージをいただきました。
能條さんがお話しされた内容の、ポイントを3つ挙げるとすれば
①選挙はワクワクするイベントである
②おじいちゃんへの再教育
③生活者ネットワークにも青年部をつくったら。と。
とにかく、元気いっぱい、笑顔いっぱいの、お話を伺うことができました。
1番目の「選挙はワクワクするイベント」であるというところは、
投票率80%超えのデンマークの選挙はワクワクするイベントである。
ご自身も留学して肌で感じられたことでした。
政治家も若くて、女性もそれなりに多い。首相は史上最年少の41歳。
閣僚20人のうち女性7人、平均年齢41.8歳!
30代9人、40代9人、50代2人です。
デンマークでの2019年の国政選挙では気候変動が大きなテーマでした。
誰かに任せておかないでみんなで政治や社会に参加する「参加型デモクラシー」が浸透しています。
なんと、デンマークの教科書には、「デモ」のやり方も載っているそうです。
日本においては、政治のことをしゃべると、たいていは、
「新興宗教でも入ったの? 大丈夫なの」という反応。
能條さんはInstagramメディアの運営を行っています。
現在フォロワーが10.5万人!
「YOUTH QUAKE」という本も出版しています。
投票率向上に取り組んでいるのです。
次の「おじいちゃんへの再教育」はというと、
おぼえてますか?
「女性入る会議は時間かかる」という、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言。
おじいちゃんが、今の時代と、まったくずれてるってことでした。
森さん個人に責任を負わせる形ではなく、組織としてこのポジションに置いた責任を問うことを署名で取り組んだ!
このことも一昔前だったら記事にもならなかっただろうけど、今は、メディア側にも女性が入ってきた。だから取り上げてもらうことができた。たくさんの応援があったということです。
本当はあるのに見えないようにされている。
「男女平等のための長い列に加わる。」という、赤松良子さんの言葉を紹介されました。
能條さんが議員会館に行って、若者の世代の課題を伝えたとしても、
「今の社会も悪くないよ」と返ってくる。
じゃあ問題だとおもっている人たちにやらせてよ!って言いたい!
これ、そうですよね。
最後3つ目の「青年部」については、
生活者ネットワークへの今後の展開についてです。
若者が使えるツールは、昔のやり方でのコミュニケーションツールではない。
青年部をつくったら?ということです。
ここ、真摯に受け止めます。
私たち、江戸川・生活者ネットワークは、江戸川区議会に最初に送り込んだのは30歳の女性。
複数化した2人目も33歳。
子育て真っ最中の2歳の子どもをもつママでした。
一見、平等に見える私たちの社会。
まだまだある課題を解決していきます!