子どもの意見表明・参画をすすめる 2025年第4回区議会定例会
第4回区議会定例会では、4点について質問しました。
まず、一つ目は、子どもの権利に関してです。
江戸川区の子どもの権利条例は2021年にできました。
条例はできて終わりではなく、その後が重要です。
子ども本人に、周りの大人に、子どもに権利があることをどれだけ浸透しているかが大事です。
10月29日に北区で「子どもの権利委員会」が開催されるとの情報が入りました。
江戸川区より後に、条例ができた自治体ですが、どんな形で子ども参画を実現しているのか傍聴することにしました。
そのことも織り込み、議会質問にしました。
通告
| 1.子どもの意見表明・参加のしくみについて |
| (1)子どもの権利アンケートについて |
| (2)子ども会議の常設化について |
| (3)子どもの声を反映するしくみについて |

北斗ぴあにて
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下質問文と、答弁です。
私は、超党会派えどがわを代表して、通告に基づき質問してまいります。
はじめに子どもの意見表明・参加について伺います。
本区では2021年「江戸川区子どもの権利条例」の制定により、子どもの最善の利益を尊重し、子どもの意見表明や参加の機会を保障するという方向性が明確になりました。しかし、条例の理念を実現するために、子どもの声を継続的に聞き取り、施策に反映させ、さらにその結果を子どもへフィードバックするための具体的な体制は、まだ十分に整っていないと感じています。
これまで、子どもの権利に関する常設の相談室の設置を提案してまいりましたが、現段階では子どもの権利ほっとラインの設置にとどまっています。相談体制の整備と同等に、子どもたちの参加のしくみを整えることが必要です。
先日、私は北区で開催された「子どもの権利委員会」を傍聴してまいりました。
驚くことがたくさんありました。まず、傍聴申込は電話で受け付けており、名前を聞かれただけでした。当日、会場の扉は開いており、受付で、住所と名前を書くのみで傍聴者も含め出入り自由となっていました。5.6名での4つの島が作られ、そこに公募委員や学識者の大人の委員と子どもの委員が座っていました。事務局と、行政職員と子どもの権利擁護委員は周囲に座る形です。進行役も島になったテーブルからマイクを使い話し合いを進めていました。各テーブルにはお菓子や飲み物があり、自由に飲食ができるなど、子どもが意見を言いやすい環境を作っていました。
その日の議題に子どもの権利アンケートの設問がありました。
印象に残ったのは、「兄弟」の表記を漢字ではなくひらがなで「きょうだい」とひらいてはどうかという委員からの問題提起でした。これまでジェンダーについての学びを重ねてきて、性同一性障害のことを考える必要があるということからです。「漢字で兄弟姉妹としても、答えられないひとがいるのでは。」「ひらがなのきょうだいとしても、兄と弟を連想するのではないか」という投げかけもありました。各テーブルでの話し合いの末、「ひらがなでのきょうだいであれば、誤解はなく、答えられる」という結論となり、表記を変えることとなりました。こうした気づきが発言され、実際に反映されていく過程を目の当たりにしました。北区では、子どもの意見表明、参加の体制が整えられつつあります。
また、昨年福祉健康委員会で視察した先進自治体である松本市においても、子ども会議の設置はもちろん、計画の進捗状況を検証するとともに、次期計画策定の基礎資料とすることを目的に、市内各学校の小学校5年生、中学校2年生、高校2年生の全児童生徒とその保護者を対象にしたアンケート調査を行っています。継続的に行い、子どもの権利がどの程度浸透しているのか、また自己肯定感や生活の安心感がどのように変化しているかを数値的に評価しています。
そこで3点伺います。
1点目は、子どもの権利の理解の程度、自己肯定感、安心できる居場所の有無、子どもの権利ほっとラインなど相談先の認知など、子ども自身の考えを把握する指標を持つことで、施策の効果を継続的に評価することができます。これは、こども基本法が求める「意見の反映」に向けた基礎となるものです。本区でも区内すべての子どもを対象にした子どもの権利アンケートを定期的に実施してはいかがでしょうか。
2点目は子どもと大人が継続的に対話し、政策づくりに意見を反映していく「仮称、子ども会議」を常設化することへのお考えを伺います。抽出された代表制であっても、学年、学校、背景が偏らないようにし、子どもが日常的に区政へ関わる機会をしくみとして持つことが必要だと考えます。
3点目は、子どもの生活に関わる事業は、教育委員会、子ども家庭部、福祉部、さらにはまちづくりの部門まで、多岐にわたります。子どもに関わるすべての部署で、事業や計画の策定にあたり、子どもの意見を聴取し、反映するという体制をどのように構築していくのかのお考えを伺います。
区長答弁
1 本区の「未来を担う子どものための区民基礎調査」の数値的指標は幅広く活用できると考えており、アンケートについては研究したい。
2 様々な機会に子どもたちから意見を聞き事業に反映している。子ども会議は参加者が限定的になる面もあり、目的に応じた仕組みを検討する。
3 子どもが意見を出しやすい取り組みの推進と多様な意見を施策に反映できるように努める。
意見
1 子どもの権利アンケートを継続的に行うことを要望。アンケートの結果により、子どもの権利にかかわる施策の進捗を確認することもできます。その次に何を行うべきかが見えてくると考えます。また、アンケートを行うこと自体が、子どもの権利の浸透につながります。
2 子ども会議について、子ども議会はどちらかと言えば、議会のしくみや政治への関心を高める側面から行われていると考えます。子ども会議では、計画や施策に子どもの意見を反映させることが主目的です。ぜひ常設の子ども会議を置くことを要望します。
3 子どもが社会に参加する段階を、アメリカの心理学者ロジャー・ハートが、8段のはしごで例えた「参加のはしご」というものがあります。
1段目あやつり、2段目お飾り、3段目見せかけ、というもので、ここまでは非参加の状況です。
4段目、役割を与えられ、情報を受ける、
5段目、相談され情報を受ける。
6段目、大人が着手し、子どもとともに決定する。
7段目、子どもが着手し、大人に指導を受ける。
8段目、子どもが着手し、大人とともに決定する。という参加の度合いを示しています。
子どもの意見の反映にむけ、ぜひ、一段でもはしごをのぼっていただくようしくみを整えることを要望します。

