私たちの個人情報は守られるの? 第二回区議会定例会 本会議質問から

個人情報保護って、なんでしょうね…。

個人情報なので教えられません!となり、行きすぎると窮屈で、日頃からの助け合いもできなくなるし、でも、困った時は近所の人に助けてもらいたいし…。とか。

ポイントカードでポイントを貯めていると、どこで買い物したとか、どこに行ったとかの情報は集められているってことになるし…。

インターネットで調べ物していたりすると、その情報が全部吸い取られていて、その情報をもとに勝手に広告を出してくるし…。とか。

 

デジタル化が進んだ事で、自分の個人情報をどう扱っていくのかがなかなか簡単ではなくなってきました。

民間だけでなく、私たちの個人情報を行政はたくさん持っています。

 

地方自治の観点から、それぞれの自治体で、個人情報も管理をしてきました。

 

ですから、当然、自治体ごとにシステム開発を進めできたところです。

どのように情報公開をし、個人情報を保護するのか、対で考えられてきました。

 

それが、今回のデジタル改革基本法により、かなりの事が改正されます。

デジタル化は区民のためにあるものと思っています。

これまでそれぞれの自治体で築いてきたものが、ガラリと変わるのです。

 

本当に大丈夫なのか。

そう思い質問しました。

以下質問文です。

 

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昨年度には「デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律」など、デジタル改革関連6法が成立しました。これにより内閣直属のデジタル庁が設置され、これまで縦割りであった国・独立行政法人・地方公共団体の個人データの扱いが国に一括されるとともに利活用推進されます。

江戸川区の「エストニアをめざす」というデジタル化と個人情報の保護との両立は、どのように実施していくのでしょうか。デジタル化の技術は、道具であり、優先すべきは区民の暮らしであることは言うまでもありません。 法に一元化されることにより、区の「個人情報保護条例」は改正することになると、予算特別委員会での答弁がありました。地方自治体における改正法の施行は来年4月、すでに国では、自治体向けに説明会を開催し、この4月にガイドラインも策定しています。ガイドラインが出され

た今の状況で、区が国の法に基づいて「個人情報保護条例」を改正するとすれば、時期はいつになるのか、スケジュールやその内容についてなど、どのような見通しを立てているのかを伺います。

 

区長答弁:2022年9月に個人情報保護審査会に条例改正案を諮問し、4定に上程予定。 R5(2023)年の4月施行しないといけない。 1定では、周知する時間が短い。 内容については、法で規定されている。ガイドラインに沿って内容を決めていく。

 

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これまで「個人情報保護法」と自治体の条例とで保護されていた個人情報ですが、国は、改正法に規定がないものは自治体の条例で定めることを認めてません。例えば要配慮個人情報などは、差別につながる恐れがあることから、これまで慎重に扱われてきた経緯がありますが、改正法では、収集について、法を超えて区の条例で取り扱いを規制することはできなくなっています。

つまり、個人の情報は、利活用が優先されるということです。コロナ禍における1人10万円の特別定額給付の時には、効率的に早く給付するために、国が一元化した情報をもつことが有用だとする理論が登場しました。

しかし、個人情報保護の水準が後退することはあってはならず、自分の情報がどのように取り扱われのか知るための議論は必要です。

これまで、自治体としていろいろな支援や給付、補助には、その地域での合意形成が行われ、サービスは、国ではなく地方自治体が行ってきたのです。自治体単位で利用していた個人情報、利活用の名目のもと、利用が可能となることについて、区は、区民個人の権利利益を、今後どのように考えるのでしょうか。

自治体のなかには、法律にないものに関して、条例のうち残せるものは残したいと、国に問合せをしているところもあります。

現在の江戸川区個人情報保護条例」について、法に一元化される内容などの検証が必要と考えますが、この点について区の見解をお聞かせください。

 

区長答弁:諮問対象から外れるものが出てくるものがあるのは、分かっている。法の下に適正に区が、判断基準を作成してチェックしていく。

 

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また、本区では個人情報保護審査会が審議会を兼ねています。国の個人情報保護委員会では、地方自治体の現状まで把握することはできません。区は、いちばん地域の事情を把握している地方自治体としてこれまで築き上げてきた区民の個人情報の保護水準は守るべきと考えます。

改めて、これまで諮問してきた事項のような事案の報告がなされることやその内容の公開によって、透明性を担保することを求めるものですが、これについて区のお考えを伺います。

区長答弁:審査会と協議していく。

 

 

区長答弁を聞き以下の意見を述べました。

区の姿勢として、諮問してきた内容については、審査会に報告し、公表することと、この度の流れについて区民に説明することを要望します。