みんな知ってる?子どもの権利 第二回区議会定例会 本会議質問から

2つ目は、子どもの権利について質問しました。

子どもに権利があるっていうことは、言葉ではわかるけれども、どうすれば権利をたいせつにしているっていうことになるんだろう…。

 

先日、都外の方と、こんな話をしてました。

中学校の制服を変えるにあたって、保護者にアンケートが来た。

靴下について、上着についてなどなど、事細かに保護者にアンケートがきた。

最後に自由意見があったので、そこにこう書いたとおっしゃっていました。

「子どもたちが話し合いをした結果を保護者に聞くならわかる。そもそもこのアンケートは必要ないと思います。」

その話を聞いていた方も、やはり同じように、保護者に制服アンケートがきた。

どうして子どもたちには聞かないんだろう。って。

つまり、そもそも、子どもを権利の主体だと思ってないからなんじゃないの?

という話になりました。

 

この事は江戸川区にも言えるのではないか…。

子どもの権利条例ができるだけではなく、浸透しないと意味がない…ですね

 

 

また、子どもの意見表明の機会ともなる、第三者機関(子どもの権利ホットライン)についても、不十分ではないかと考えています。

今のところ、曜日と時間帯を決めた電話相談だけです。

最近はおうちの電話がなくなっています。もちろん公衆電話でもです。

電話をもっていない子どもは相談できないのでは…。

 

ここどう考えるのですかね。江戸川区。

以下質問文です。

 

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2021年江戸川区は、「子どもの権利条例」を制定しました。制定からちょうど1年が経ちましたが、区の子どもたちにこの条例が謳う「子どもの権利」に対する理解は進んでいるのでしょうか。条例制定の際には、子どものへのヒアリングを行い、素案が出来てからは小学生や中学の生徒会からも意見を集めており、パブリックコメントもたくさんの意見がありました。丁寧に意見を集めたことがうかがわれましたが、それらの意見は反映されているのでしょうか。 小学生の意見には、全ての子ども・先生・保護者・地域の人も「子どもの権利条例」を知ってほしいとありました。

まずは、子どもにかかわるおとなたちが、子どもを、保護し指導する対象としてだけではなく、権利の主体であるということの理解を深めていくことが求められます。

江戸川区子どもの権利条例は、意見表明権について書かれています。乳幼児や小学校低学年、高学年、中学生、高校生それぞれの年齢による表明の仕方があり、あらゆる場面での子どもの参画と、気持ち聴き取るための積極的な取り組みを保証していくことが必要です。

特に子どもたちが多くの時間を過ごしている学校という場所で、その取り組みを進めることが求められます。

学校改築を機に制服を新しくした中学校では、検討委員会が立ち上げられ、生徒にも意見を聞いて決定という話を伺っています。当事者である子どもたちは、この検討委員会には、どのように参画したのでしょうか? おとながある程度の方向性を決めてから子どもに意見を求めたのであるなら、意見を「聴く」のではなく、「選択させる」ということにすぎません。新しい事柄を決めるために最初から参加し、いろいろな意見を出し合い、合意に向けた話し合いを重ねた先に物事が決まる、という経験をしてこそ、子どもたちが主体者であることを自覚し、自分たちが決めたという自尊心に繋がるのではないでしょうか。

学校では、教員に、人権教育研修の中で子どもの権利条例を制定したことを案内し、子どもの権利について記載した副読本の配布や、タブレット端末に江戸川区子どもの権利条例のアイコンを作ったと聞いています。そこで3点伺います。

 

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1点目は 教育委員会として、どのようにこれらのツールを使用して、子どもの権利条例の内容を子どもたちに伝え、浸透させようとお考えなのでしょうか

 

教育長答弁:子どもが理解することは重要。副読本には、子どもの権利条例が作られた経緯なども掲載しており、社会科などで、使用し話すこともある。中学校では、生徒会でもみんなで検討してはどうかと検討している。 タブレットに、子どもの権利条例のアイコンを作った。簡単に相談できるになっている。社会全体で子どもを守っていく。

 

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2点目は、区立学校だけでなく私立学校に通っている子どもや、学校に登校できていない子どもも含め、区内の全ての子どもたちに対して、今後どのように周知をはかっていくのかをお聞かせください。

区長答弁:小中学校向けタブレットで条例のリーフレットを配信。副読本もある。それ以外のお子さんにむけてはホームページで。大人については、教育・保育関係者、地域の団体にむけ周知を図っている。

 

教育長答弁:HPツイッター、共育プラザでの講演会?の設置など大人や地域団体などに周知する取り組みをしていく。

 

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3点目は、学校ではいくつかのメッセージカードなどが配られていますがどれも電話番号が明記されています。しかし最近は、個々の携帯電話が普及し、固定電話がない家庭が増えてきています。配布されたタブレット端末では、外部とのメールはできません。公衆電話も減っています。

子どもたちが意見を出せる手段は、様々にあった方がよいと考えますが、どのようにお考えでしょうか。

 

区長答弁:電話番号以外でも、カードにはQRコードもあり、タブレットにかざすとメールフォームに飛ぶ。タブレット端末でも活用できる。利用を促していきたい。

教育長答弁:カードやQRコード、タブレットで活用できる。

 

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んんん( ,,`・ω・´)ンンン? メールフォームは確かに、子どもたちのタブレットから使えますけど、電話番号記入しないとつかえないんです!!!!

 

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その意見をいいました。

子どもたちのタブレットには、たくさんのアイコンがあります。たびたび機会をみて、江戸川区には子ども権利条例があり、子どもたちの権利が書かれていることを伝える必要があると考えます。

また、意見表明については、匿名で相談できる環境を整えておくことも大事です。電話相談のほかに、今回子どもたちのタブレットから子どもの権利ほっとラインのメールフォームに簡単にアクセスできるようになったことも、確認できました。

ただ、意見フォームは電話番号の記載が必須となっており、子ども個人の電話がないと書き込むことができません。区長への手紙のような紙媒体で簡単に手に取って伝えられる方法も含め、様々な表明の機会を検討することを要望します。

そして、全てのおとなが、この条例を知り、子どもの権利を正しく理解し、日常的に子どもの気持ちを受け取るために何をすべきなのか、その取り組みも進めてほしいと思います。