新教育長候補にお聞きしました  2022年第1回定例会任命同意 

2022年第1回定例会の最終日に、新教育長候補への任命同意案件がありました。

現教育長の3月31日辞職によるものです。

 

これまで、江戸川区では行政職が教育長を担ってきました。

今回は初の元校長の教育長候補です。

そこで、私たち生活者ネットワークでも、新教育長候補にお聞きしました。

 

質問した内容は以下です。

 

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生活者ネットワークを代表し新教育長候補に伺います。

私たちは、江戸川区のすべての子どもたちが健やかに育つことを願い、子どもの権利条例の制定、ヤングケアラーへの支援、食の安全などについて求めてきました。

そこで3点お聞きします。

1点目は「教員の働き方改革」についてです。

本区では、スクールサポートスタッフの配置や、放課後補修教室の設置等を行っていますが、いまだに教員の長時間労働やパワハラなど解消されていないという課題があります。 教員がいきいきと働き、風遠しの良い学校となることを望んでおりますが、どのように取り組んで行くのかお聞きします。

 

2点目は、「多様性の尊重」についてです。

本区では共生社会を進めていくにあたり、外国にルーツを持つ子ども、障害を持つ子どもたちの受け入れ、LGBTQの子どもたち、ヤングケアラーの子どもたちと、子どもが持つ課題は多種多様にあります。

その課題解決には、まず子どもの声を聴くことから始まると考えます。子どもたちが安心して自分の意見を述べることができ、お互いの違いを認めあえる学校にすることを望みますが、子どもの権利条例をどのように生かしていくのかお聞かせください。

 

3点目は、「不登校」についてです。

現在、不登校児が増えている状況です。

保護者がホームスクーリングとして、家で学ぶことを肯定的にとらえ、保護者も子どもも、取り組んでいる家庭もありますが、悩みながら試行錯誤のさなかでいるのも事実です。

一方、その子どもを取り巻く何らかの事情より、学校に来ることができない場合もあります。

「学校に通えていない。」という裏には様々な課題があります。

こちらについてはどのように取り組んで行かれるのかお考えをお聞かせください。

以上です。

 

1点目については、まだまだ案はあります!ということでした。

2点目は子どもの権利を大切にしていくと、繰り返し述べていらっしゃいました。

3点目、子どもにとって行きたいと思える学校に、そして教員にとってもやりがいがあり、地域の方たちにもかかわってもらえる学校に。そして、通えないこどもには、学ぶ権利を大切にするということでした。

 

今回は、6人から質問がありました。

それぞれに丁寧にお答えいただきました。

 

 

私たちとしては、

江戸川区の子どもも、取り巻く大人も、希望を持てる社会となるように、子どもたちの声を聴くことを大事にしていただきたいと考えます。そして、学校現場においても、課題解決のために作業療法士などさまざまな専門分野の職種と連携していくことを望みます。

将来を担う子どもたちが、自分の意見を言える環境を整え、子どもたち一人ひとりが、大人になるまでに必要とされる教育を、子どもの成長過程に合わせて対応できる教育行政を推進していくことを期待しています。

 

なお、これに伴い、新しい教育委員にも同意いたしました。