海外では中絶は経口薬が主流ってご存じでしたか? ー どうしたら女性が自分の人生をコントロールできるのか ー
赤ちゃんが置き去りにされる事件とか、なんで起こってしまうのかしら。
誰かに相談する人はいなかったのかな。と、
母親を責めるというよりも、なぜ、救えなかったのだろう…。と、多くの方が、苦しい気持ちでいっぱいになるのではないでしょうか。
性教育どうしたら、いいんだろう。あまりにも、無防備すぎる。寝た子を起こすなんて言ってられなくて、現実をみてよ。と言いたくなる。
そんな気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
大事なのは、人権として
中でも重要なのは、全員がアクセスできること。
つまり、義務教育までのあいだに何度も、性に関することをきちんと学べることだと思います。
そうすれば、思いがけない妊娠をすることもへるだろうし、
女性に心身ともにダメージが大きい中絶をすることも減るだろうし、
なんといっても、女性がきちんと、自分の人生をコントロールできるようになると思う。
そのために、まずは私たちも現実がどうなのかを現場の方に聞いて学習会を重ねることにしました。
墨東病院脳神経外科元医長の藤原一枝先生が中心になって、月1回「特別元気な助産師と一緒に性教育の勉強会」を開催しています。
第1回目は「助産師と一緒に、性教育の勉強会」
2回目の昨日は、「薬剤師さんと一緒に、性教育の勉強会」を開催しました。
今回は、ピルの基本知識 (効能 適応 値段など)から始まって、緊急避妊薬、妊娠中絶薬についてお聞きしました。
1つ目の低用量ピルについてです。
こちらは1シートと3000円くらい。
フランスやカナダでは30%くらいの普及率ですが、日本ではまだ3%程度。
避妊にも使えますが、月経痛がひどい方にも治療薬として使われています。
2つ目の緊急避妊薬。
こちらは、性交後72時間以内に服薬します。
病院を受診しての処方のほか、オンライン診療の方法もあるそうです。
どちらも本人が、医師、あるいは薬剤師の前での服薬が必須です。
避妊の確立としては80%。120時間たってしまっていても、飲まないより飲んだ方がよい。とのことでした。
3つ目、経口中絶薬。
こちらはまだ日本では承認されていません。先日も院内集会が開かれていたそうです。
なぜ日本で広まらないかということについては、日本は医師に技術があること、衛生面が優れているということのようです。
大きく、このようなことが話されたのですが、昨日の勉強会で、印象に残ったことを一つといわれれば、
外国人が性暴力に合ってしまった場合、一番に心配するのは、性感染症だということです。
つまりは、妊娠の心配というのは、ほぼないということだからです。
いつ生むか、ということもご自身で決めているからなんですね。
日本の性教育の遅れを感じました。
そもそも、私たち大人自身も今日聞いた内容をしっかりと知らなかった現実があります。
すくなくとも、私は、これまで言葉を聞いたくらいの知識しか持ち合わせてなかったです。
以前、平井の駅で議会報告をしていた時、近づいてきた女性が私に、「緊急避妊薬を薬局で手に入れられるようにしてください。」と話されました。
つまりは、女性たちが、自分でいつ生むのかということを決められることなんだと思います。
リプロダクティブ・ヘルス/ライツという、「性と生殖に関する健康と権利」を私たち自身が手に入れることが必要ですね。