篠崎公園地区の地質調査について
11日に、山添拓参議院議員が国土交通省に要請した「篠崎公園地区での地質調査について」のレクチャーに同席させていただきました。
江戸川区では篠崎公園地区を篠崎公園の高台化、土地区画整理事業、288号線の都市計画道路事業、緑地事業、スーパー堤防(高規格堤防)事業と合わせての整備を予定しています。
先行する北小岩1丁目東部地区のスーパー堤防事業では、引き渡しの段となりながら、3階建ての家が建てられるだけの地盤強度がないことが発覚しました。 そのため、3月末予定であった引き渡しは遅れ、国による対策工事がなされ、9月末に引き渡し予定となっています。盛り土をした堤防の上に住宅を建てるという堤防工法を、江戸川、荒川の下流部に用いることは無理があるのではと考えます。
北小岩1丁目東部地区では、もともとの地盤に軟弱層がありました。地盤の強度不足の一因です。
これから予定されている篠崎地区の地盤はどうなのか。どのような対策が取られるのかを聞く予定でした。
しかし、「調査結果を用いた報告書は検討中でありまだできていない。」に終始しました。2016年(H28年)に調査結果は出ているにもかかわらずです。
2018年(H30年)から盛り土予定と示されていますが現実的な計画ではないように映ります。地質調査の結果によっては盛り土の前に、地盤改良の対策工事が必要です。
それでは「検討すること」の見通しはどのような状況なのかを聞きましたが、示せるものはないということでした。
自分が暮らしているところで事業が開始されるのなら、いったいどれほどの仮住居を強いられるのかの見通しがほしいと思います。そして事業後の土地は安心して暮らすことのできる場所なのか。その見通しもたてることができずに、事業後にどこに住居を移すのかということを今決めるというのは無理があるのではないでしょうか。