建設委員会に付託された陳情の結論は…。

2025年度の常任委員会、私は、超党会派えどがわから、建設委員会の担当となりました。

議員になってから11年。

住民の方から、毎年、高規格堤防(スーパー堤防)がらみの陳情が出され続けています。

高規格堤防とは、堤防の高さの30倍の幅を盛り土するというもの。

越水に耐えられる唯一の堤防とされています。

しかし、現実はどうでしょう。

住民には、移転という、負担もかかりますし、莫大な費用がかかります。

しかも、どこから整備していくという計画もなく、完成までには、長い期間、400年とも1000年かかる、とも言われています。

 

陳情4本について、3月議会にて結論を出すということになりましたので、これまでの質疑を通して明らかになったことをまとめて意見としました。

 

 

第69号 スーパー堤防に代わる耐越水堤防の建設を求める陳情 

第69号陳情については、高規格堤防が完成まで極めて長期間を要し、住民負担が大きいことから、長大な盛り土の堤防建設を止め、新しい知見と工法による耐越水堤防の建設を求めるものです。

この間の質疑から、2024年(令和6年)4月現在、高規格堤防の整備済延長は15.5km、基本的な断面形状を確保された区間は3.4km。整備率は2.9%とのことでした。このペースでは切迫する水害対策に十分間に合うとは言い難い実態が示されました。海外では、オランダの国家的治水対策「デルタプログラム」において、日本企業の圧入技術が、住宅近接地でも住民生活への影響を抑えつつ、堤防強化を進める工法として採用されています。こうした新たな知見と工法を踏まえ、耐越水堤防の整備を求める本陳情の趣旨は十分理解できます。以上のことから採択といたしました。

 

このデルタプログラムには、株式会社技研製作所の技術が採択されています。リンクを貼ります。

世界遺産運河の護岸改修に続きオランダ政府が推進する 大規模治水対策事業「デルタプログラム」に採択 – 株式会社 技研製作所 – GIKEN

 

他の会派は、

自民、公明、無所属議員が不採択。

無所属の会と私が採択としました。

よって建設委員会としては不採択となりました。

 

 

第70号 都市計画道路補助第283号線拡幅計画の撤回を求める陳情

第70号陳情については、人口減少社会を迎えており、60年前の計画を前提に進めるのではなく、現状の交通需要、住民意見、まちづくりへの影響を丁寧に検証し、縮小や見直しも含め慎重に判断すべきと考えます。

よって本陳情の趣旨は理解できるものであることから採択といたしました。

(なお、この283号線については、拡幅時には高規格堤防と一体の整備を行うということが、住民に説明されています。)

 

私のみが採択で、他の会派は、不採択でした。

 

 

第73号 補助第288号線のボックスカルバートをやめて、道路を非浸水高さに設置することを求める陳情 

本陳情は、篠崎公園地区の防災拠点整備に当たり、補助第288号線を浸水が想定されるボックスカルバートではなく、非浸水高さに設置すべきと求めるものです。

トンネル構造となるボックスカルバートは維持管理や修繕に継続的な費用を要し、災害時の通行確保にも課題があります。防災拠点に至る道路は、平時だけでなく災害時にも機能することが重要であることから、本陳情の趣旨は理解できることから採択といたしました。

 

他の会派は、自民、公明、無所属議員が不採択。

無所属の会と、私が採択しました。

 

 

第74号 高台まちづくり事業での移転先を浸水しない高さとすることを求める陳情 

本陳情は、高台まちづくり事業に協力して移転し、再建するにもかかわらず、換地先によって将来の浸水リスクに差が生じる不均衡を解消し、移転先の宅盤を浸水しない高さとすべきと求めるものです。

区はこれまでの質疑から換地設計で高さを考慮しないとしています。高台まちづくりを掲げる以上、再建後の安全性にも十分配慮すべきであり、本陳情の趣旨は理解できるものです。よって採択といたしました。

 

委員会で採択は私だけでした。

 

以上4本の陳情は、委員会では不採択となり、委員長報告として本会議にあがりました。

本会議ではかられ、残念ながら陳情は賛成少数で、不採択となりました。