ミュニシパリズムって何? Local Initiative Meeting 政治は変わる! 地域主権とコモンをめざして

【 もう一隻の船を出そう 】
ミュニシパリズムってご存知ですか?
まだ知らない方がほとんどだと思います。

ヨーロッパから始まっている新しい流れ。

日本語に訳すならば「地域主権主義」というコモン、公共を取り戻す流れのことです。

6月27日夜19時から中野ZEROホールにて、開催された

「local Initiative Meeting 政治は変わる!地域主権とコモンをめざして」
に参加してきました。

 

まず中野区長 酒井直人さんからのご挨拶。

中野区は100年に一度の再開発中!というお話がありました。

 

そして、内田聖子さんがコーディネーターで、杉並の新人女性議員が登壇しました。

杉並区の新人女性議員が登壇

内田聖子さんと新人女性議員

杉並区では今回の選挙で、48人中、24人が女性が当選しました!

つまり半分が女性に!

 

その後、20代30代の女性議員が登壇。

さらに若い女性たち!

新人若手女性議員が登壇

能條桃子さんと新人若手女性議員

 

なんかカラフル。そしてスーツ姿の方はいらっしゃらない!

それぞれの選挙活動などお話しされました。

 

 

第2部は、政治学者の中島岳志さんがコーディネーターで、世田谷区長 保坂展人さん、杉並区長の岸本聡子さんとの対談でした。

そこで話されたことを少し記します。

中島岳志さん 岸本区長、保坂区長

左から中島岳志さん、岸本区長、保坂区長

中島さん

ヨーロッパではミュニシパリズムという地域主権主義が大きな流れとして出てきた。

グレタさんの気候変動危機への抗議や、me too 運動など、いずれも、新自由主義は問題ありということから始まったものである。

ヨーロッパのバルセロナや、ナポリ、など地方での政治を首長をとっていくことで、コモン=公共を取り戻すという流れである。

試金石は統一地方選であった。何かが始まった。若い世代の新しい流れがある。

 

 

岸本さん

公共を取り戻すということがこんなに難しいと思わなかった。

指定管理から取り戻すというのは本当に難しい。

コモンズを運営していくこと。民主化。地域化を進めていくこと。

 

 

公務員が多すぎると思わされている。

ヨーロッパ例えば英国では、1000人中7から80人が公務員、フランスでは90人強。

ノルウェーでは100人以上、少ないといわれるドイツでも50人くらい。

日本は30人台後半というところ。

公務員の給料が上がっていない。ここを上げないと、会計年度任用職員の給料が上がっていかない。

40%が会計年度任用職員 そのうちの87%が女性である。

 

 

それと、公共住宅への支援が必要。子育て世帯への支援。

日本では住宅が金融化、商品化している。

公営住宅が少ない。アムステルダムでは42%が公営。23区では5%台。

住宅を作っていきたい。それを断熱化した住宅で。

 

 

 

保坂さん

くじ引き民主主義をやってきた。土曜日7時間の、区民ワークショップを行っている。

90人から100人来る。

10年前、始めたころは50歳以上の参加が7割だった。

今は50歳以下7割の参加となっている。

今回の選挙では対抗馬は「稼げる区政へ。民間の力の活用」新自由主義を打ち出してきた。

自分はまかせる区政ではなく、熟議する区政を訴えた。

 

地方は国の下請けなのか?

マイナンバーカードについても、保険証との一体化が言われているが、困るのは高齢者施設である。

自治体への意見聴取もなく進められている

いかがなものか。

 

 

 

このほかにもたくさんのお話しがありました。

今回は会場参加340名、オンライン270名、合計610名の参加がありました。

うち80名は議員の参加でした。

 

 

一部しか書いておりませんが、ご興味がある方は、次の会にぜひご参加ください。

次回は10月25日(火)19時からセシオン杉並での開催です。

 

葛飾の沼田区議、伊藤ひとみと本西みつえの写真

右が伊藤ひとみ江戸川区議、沼田たか子葛飾区議と