脱炭素社会に向け”教室の断熱化”! 葛飾区のZEB化に向けた取り組みを視察しました

エアコン入れても効きが悪いと感じたことありませんか?

そんなとき私は、室外機に直射日光を当てないとか、カーテンを閉めるとかしているのですが、

地球温暖化対策として、学校施設においては、どうすすめていくのか関心がありました。

 

大事なのは公共施設においてZEB化をどこまで進めていけるのかというところです。

新しく建てる公共施設はもちろんですが、既存の施設についても、なるべくエネルギーを使わない建物にしていくことが重要かと思います。

 

今回、葛飾・生活者ネットワークの皆様と、沼田たか子区議と伊藤ひとみ区議とともに、葛飾区立清和小学校の教室の断熱化の視察に行きました。

清和小学校の門の前で、葛飾ネットの沼田たか子区議と、江戸川ネットの伊藤ひとみ区議と本西みつえが写っている写真

葛飾区立清和小学校前

葛飾区では2020年2月、2050年までの温室効果ガスの排出量実質ゼロをめざす「ゼロエミッションかつしか」を宣言しています。

施設整備担当課長がお出迎え下さり、施設部長はじめ職員の方もたくさんいらっしゃました。

 

実際教室にはいると音が止まる、つまり、あまり響かない感覚がしました。

まどは2重サッシとなっており、ロスナイという換気設備が2機設置されていました。

断熱した教室にはロスナイという換気する設備がある。その写真。

室温を変えずに空気を入れ替えるロスナイ

区内小中学校ではエアコンが全校に整備されていますが、壁には断熱材が施されていないため、冷暖房効率が悪く、省エネ対策が課題となっています。

 

 

清和小学校では昨年8月、児童と保護者対象に「断熱ワークショップ」を行いました。

そして今年の春休みに、実際に清和小学校6年2組の教室の壁に断熱材を設置するなどの、断熱改修を行いました。

温度がどう変化するか、データ収集も行っています。データについては、まとまったら見せてほしいと、沼田区議より伝えしました。

窓枠をポリカーボネート板にした教室(左)と、そのままの教室(右)が写っている写真

左が断熱した教室、右は通常の教室

教室と廊下の間は、扉の窓を熱が伝わりにくい素材としたり、断熱材を挟み込みました。

廊下との間に断熱材を貼ってある。

断熱材を敷き詰め掲示板としています

また、天井裏には、20センチのグラスウールを敷き詰め、また、梁にも断熱シートを貼っています。

天井の写真

梁の部分にも断熱材を貼っています。

 

窓も二重サッシとし、ロッカーの奥も断熱材を敷き込みました。

これらにより、教室内が静かになり学習に集中できる環境となったとのことです。

 

 

こうした改修を試験的に行っていることはとても素晴らしいと思います。

新しく作る公共施設はどのような状況かをお聞きしたところ、

ZEB化の見通しが立ったとのことです。

基本設計がおわった段階の葛飾清掃事務所についても、ZEB化の考えを取り入れ、ZEB Ready認証をとったとのことです。

 

これには驚きました。

 

今後、改築校についてもZEB Ready認証をとるそうです。

 

葛飾区の積極的な取り組みを見させていただき、とても有意義な視察となりました。

江戸川区にも活かしていきたいとおもいます!