香りの害ごぞんじですか? ー 第3回区議会定例会の本会議質問 ー
香りの害ってご存じですか?
香りと言っても、汗とか、体臭ではなくて、化学物質による香りの害です。
良い香りと思っていたのに、それが健康被害を起こす原因となっているとは思いもしませんよね。
私も一時期、海外で使われている液体洗剤を使っていました。
10年位前です。
でも、このことを知ってから、使うのをやめました。
もしかして、私も加害者?
そして、あまりの香りの刺激に私自身が苦しくなったからです。
8月10日、香害をなくす議員の会のキックオフ集会がZoomでありました。
所属している党派を超えて、関心を持ち活動している議員が全国から集まっています。
そこで今回は、この質問を取り上げ、伊藤ひとみが質問しました。
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以下質問文全文です。
通告に基づき質問してまいります。
初めに香りの害、「香害」について伺います。
香りは、汗などの「においエチケット」ととらえられたり、香水など個人の嗜好とされることも多いものです。しかし、吸い込むことで特異な症状を起こす人もいることから、たばこの煙とよく似ており、化学物質過敏症の問題にも関係してきます。
2017年夏に日本消費者連盟が実施した電話相談「香害110番」により、香りの害に苦しむ人が大勢いることが明らかになり患者支援、環境団体が「香害をなくす連絡会」を結成し、2019年12月から2020年3月まで「香害」のアンケートを行いました。寄せられた回答は9332件、そのうち約8割の7136件が「香りつき製品で、具合が悪くなったことがある」と答えています。原因となった製品の1位は、柔軟剤で、6134件。全体の86%を占め、2位は、香りつき合成洗剤、続いて、香水、除菌・消臭剤があがっています。症状は頭痛、吐き気が圧倒的に多くなっており、中には仕事を続けるのが困難になり退職せざるをえなかった、学校に行けなくなった、入院した、などの回答もありました。
専門家はアンケートの集約結果から「柔軟剤はマイクロカプセルが次々はじけることで、香りがたち、長続きする。 「香害」の問題だけではなく、環境中のマイクロプラスチックの排出源としても重大な影響を環境や健康に及ぼしている可能性があり、実態解明を早急に行う必要がある」と警鐘をならしています。
洗剤には、表示義務がありますが、柔軟剤にはなく、どんな成分で構成されているのかわかりません。生活者ネットワークでは、2020年7月に現在表示が義務付けられていない柔軟仕上げ剤や消臭剤などの成分開示について、関係省庁である消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省に対し、「家庭用品品質表示法」の指定品目にすることや香料の成分表示を義務付けることを要望しました。
理解が進んでいないために、意図せず香料が含まれるものを使用しているかもしれません。例えば、対面業務にあたる職員の衣類や、公共施設で使うトイレの洗剤などから、香害を発生させてしまうことがあり得ると思います。
本区の香害についての見解をお聞かせください。
また、化学物質を暴露することにより、ある日突然発症することが考えられる「香害」について、すでに困っている方が存在していることを多くの方に知っていただく必要があると考えます。
化学物質過敏症の発症が増加していることから、2009年に厚生労働省は「病名リスト」に追加登録しています。本区では、消費生活情報誌『いいくらし』に2018年に一度取り上げられましたが、これだけでは十分とは言えません。昨年8月、国において関係する5省庁が香害の周知と香り製品の自粛を求めるポスターを連名で作成しています。届いたポスターは、消費者センターの内側の壁に貼ってありますが、それでは多くの方に気づいてもらうことができません。
特に、子育てひろばや、保育園、共育プラザなど、子どもがいる場面では予防原則に立ち、対策が必要です。
区としても、香害についての情報を周知・啓発していくことが必要であると考えますが、区長のご見解を伺います。
また、成長期の子どもに対して学校での取り組みは大事です。給食の白衣の洗濯に、よかれと思って柔軟剤を使用することも香害の原因になります。
幼稚園、学校現場においても、香害についての情報の周知を教育委員会から発信することを求めるものですが、教育長のご見解を伺います。
区長答弁は。。。。。。
消費者センターには様々な相談あり。柔軟剤についてもある。
例えばマンションの洗濯物のにおいが厳しいなどの相談。柔軟剤などの香りによって体調を崩すことは認識している。区ホームページ等でも、理解と使用量の配慮をお願いしている。
国が作成したポスターもあり、これから区の方に配布されてくる。
適切に区民へお知らせをしていく。
教育長答弁は。。。。。
児童・生徒が健康で快適に活動できる学習環境を確保するために、今後も香りの配慮に関する啓発ポスター等を活用し、周知に努めていきたい。
というものでした。
後日、生活衛生課長に確認したところ、
厚労省からA5サイズのポスターの必要量調査が来ているということでした。
江戸川区では2000枚希望。
庁舎や各施設でトイレなどに貼っていくことを検討しているということでした。
なんとタイムリーな!
だから区長はご存じかもしれないと、言葉を入れた答弁をしたのですね。
全く知りませんでした。
すべてよし!
きちんと掲示することをチェックしていきます!