私たちの目指すものは「市民参画の政治」

【 なぜか涙が… 】

突然涙があふれるってことありますか。

最近毎朝、溜まっている研修動画を聞いてます。

今朝は、桜楓会の120周年記念講演「衆議院議員4期をつとめて 立法作業はおもしろい!?」を聞いてました。

 

そこでわけわからず涙が出てきました。

それは、元衆議院議員の石毛えいこさんが「私は、なっちゃった議員なんです本当は東京・生活者ネットワークの池田さんがなるはずだった」と話された時のこと。

 

いろんな場面が私に上がってきました。

私たち生活者ネットワークは議席を個人のものとはしていません。

政治を身近にすべくルールを持って活動してます。

東京の地域政党として、市民自治を実現するために…。

 

 

だから、当時の東京・生活者ネットワークは、池田さんを国政には送らなかったのでしょう。

おそらく、たくさんの議論を重ねたなだろうと思います。その結果、一緒に活動してきた石毛さんを国政に送ることにした…。

 

私は、これまでそんなことを特に意識せずにきました。

そんなドラマがあったなんて。

 

さまざまな記憶がよみがえってきました。

石毛さんと初めて会ったのはいつなんだろう…。

記憶も曖昧ですが、NPO法人アビリティクラブたすけあい(通称ACT)の内部研修講師としていらっしゃいました。

確かそれは、八王子市の予算書を示され、介護保険が、お金の動きとしてどうなっているかをチェックすることや、市政がどのように税金を使っているのか知ること。

そんなお話だったように記憶してます。

当時の私は、わけわからず参加していた。という感じでした。

 

次にお目にかかったのは…、江戸川区総合文化センターの会議室での学習会です。厚生労働委員会にいらしたので、お話を伺いました。これは介護予防が入るころだったような…。

記録をとっておらず、うすらいだ記憶に頼るしかないのですが…。

 

あと、私が石毛さんに連れられて行ったのは、介護予防・日常生活支援総合事業が議論されている時でした。

民間で活動する団体と共に、厚生労働省の老健局のヒアリングに同行、江戸川の地域の状況をお伝えしてくるという…。

当時私は、福祉系NPO法人の代表をしていました。

私のいたNPOと同じように、介護保険制度が始まる前から、住民参加型たすけあい事業を行ってきた団体と、江戸川区生活支援協議会を作っていました。その協議会主催のチラシをもって、こんなことやり始めるんです。と、話してきたように思います。

わけわからず行くってすごいことかもしれません。

表参道のお店の前で石毛えい子さんとと共に座る写真

2019年のACT総会のあとアイスを食べてパチリ。

 

講演会の中では、「政治分野における男女共同参画推進法の舞台裏」がお話されたのですが、私にとって印象深かったのは、「介護保険に被保険者代表を位置づけた法案修正、可決。」についてでした。

こちらも石毛さんがいなければ実現しませんでした。市民参加、市民参画を法に位置付けること。

市民参加を熱心に話す石毛さんに、やじが飛んだそうです。

「国民はいるけど市民はいねーなーぁ。」と。

 

でも、これを位置づけたからこそ、市町村の介護保険事業計画策定検討委員会にも市民が入ることができます。

 

 

 

 

振り返れば、私は、声をかけられたところに、その時の職責で背負っているものから見えることを伝えていたのだと思いました。

 

石毛さんが講演会のなかで、

「議員になってください。立法化はおもしろいですよ。」

「議員は出たい人より、出したい人。これが、いいですね。」

 

そうです。

私たち生活者ネットワークは「これ」なのです。

「出たい人より、出したい人」です。

 

私も含め、「議員になりたい。」が、先にある人はいません。

それぞれのその方のフィールドの中で活動してきて、突然、お声がかかり、やっとのことで決心し、議員になります。

 

国政ではありますが、石毛さんも、私たちの運動の中から誕生した議員でした。

そこに、気が付いて涙が出たのかもしれません。

 

自分の役割を精いっぱい果たしながら生きることは、大きな流れの中にあることでした。

私の今の議員というお役目は、私の場合、その役割は背負いきれないくらい大きくて、皆様に申し訳なさ過ぎて、と思うことが少なくありません。

それでも、こうした、生活者ネットワークの大きな運動の一翼に参加することを、誇りに感じています。

 

この役割を引き継いでいく方、私たちの運動に賛同してくださる方が増えていくことをこころより願っています。

 

「生活者ネットワーク」が組織されていない地域においても、同じような志を持って、活動される方が増えていくことが、市民参画の政治を進めることになります。

 

市民が政治を変えていく。

私たちが目指すものは、「市民参画の政治」です。