大規模水害時における広域避難先、国立オリンピック記念青少年総合センターを視察
江戸川区では、大規模水害時、広域避難をしましょうと呼び掛けています。
緊急時ですので、各自で避難することとなっていますが、それでも、広域避難先が確保できない場合もあるかと思います。
2020年4月31日、国立オリンピック記念青少年総合センターを広域避難先として施設を利用できるように災害時協力協定を結びました。
台東区、墨田区、江東区、北区、荒川区、板橋区、足立区、葛飾区、および江戸川区の9区連名での締結です。
その施設を、災害対策・まちづくり特別委員会で視察に行ってきました。
広域避難が必要とされる規模の水害が想定され、特別区から要請があった場合に使用することとし、期間は使用開始から3日を基本とすることになっています。
国立オリンピック記念青少年センターに行ったことがある方もいらっしゃいますよね。
小田急線の参宮橋でおりて、私もよく会議で利用していました。
会議室があるのはセンター棟です。
この他にも宿泊棟、スポーツ棟とたくさんの建物があります。
今回初めて宿泊棟を見てきました。
A棟からD棟まであり、個室のバストイレ付の部屋、ベッドのみの4人部屋などさまざまなお部屋がありました。
この部屋改修を行い、新型コロナに対応をするため、海外から帰国してきた方の待機施設として使用していたそうです。
次の写真はベッドのみの部屋です。
説明をしてくださった方は、宿泊棟はオペレーションが難しいのではないかとおっしゃってました。
また、施設が30年経過し、老朽化により、一部雨漏りをするところもありました。
宿泊棟の他、会議室も提供されますが、固定式のテーブルと椅子の会議室は、利用用途が限られるのではとのことです。
運用の詳細はこれから東京都と区で話していきます。
ちなみに3.11の東日本大震災の時は部屋を開放し、透析患者の受け入れをしたそうです。
1日平均7,000人近い人が利用しました。
なお、こちらの施設には備蓄品はありません。
職員用の備蓄300人の3日分しかないということです。
まずは広域避難は各自自力で行っていただくことが必要ですが、逃げ遅れる人にこうした施設があることは安心につながると思いました。