ポニーランドで障害者乗馬! 本会議質問②

江戸川区議会では、議員の発言には時間制限があるということを聞いたことはありますか。

議会によって質問の時間は変わります。発言時間に制限のない自治体議会もありますが、江戸川区議会では、会派の人数によって質問時間が決まります。今 生活者ネットワークでは18分間、発言ができます。

 

二つ目の質問は、障害者乗馬について行いました。

 

篠崎ポニーランド

篠崎ポニーランド

以下質問文です。

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江戸川区は、パラリンピックの22競技がすべてできると宣言しました。

それを謳えるのは、本区がポニーランドという馬場を持っているからであり、江戸川区の特別な魅力の一つとして、大変誇らしく感じています。

パラリンピックの競技の魅力についてまとめられた、るるぶの特別編集号の冊子では、障害者乗馬体験について現在馬の育成を行っているとあり、11月15日号の広報えどがわでは実際に視覚障害者の方々が乗馬体験をしたことが書かれていました。

私たち生活者ネットワークでは、今から約30年前、篠崎ポニーランドに加えて、なぎさ公園にポニーランドを着工するとき、心身障害者の方が利用できる教室を作ってはどうかと提案をしました。

当時は日本で唯一ともいえる無料での女性乗馬教室が開催され、区在住の多くの女性たちが利用していましたが、その後、時代と共にポニーランドのあり方も変わり、現在は小学6年生までの乗馬体験と対象を絞っております。

区の障害者乗馬ができるという宣言に対し、改めて、ハンディを持つ子どもたちへの馬との触れ合いを進めていただくよう提案したいと思います。情緒障害の方、肢体不自由の方や、定着性の麻痺のある方も骨盤さえしっかりしていれば馬に乗ることができます。骨盤の運動になること、姿勢よく乗る努力が背骨の強化につながること、また、自分では歩けなかった方が馬を使って歩き、走れるようになることなどが脳を刺激し、相乗効果を生みだします。加えて、動物とのふれあいによる感性やコミュニケーション能力の向上にもつながります。

 

この度、パラリンピックを機に障害者の方も乗馬を楽しむことができるように取り組んでいますが、障害者乗馬を行うにあたっては専門的知識と人員が必要となります。

日本では、ホースセラピー活動という言葉が幅広く使われており、馬に乗るだけではなく、餌や水を与える、厩舎の掃除などをすることによって、心身に障害のある人を対象に、健康を促進することを行っています。その場合、一般的には、ホースセラピー活動の中心となり指導するインストラクター、馬の引き役のリーダー、そして、左右両側にサイドウォーカーがつきます。安全な活動を行うために、個々の障害に対する知識も必要となりますし、系統だった知識習得のための研修が必要かと考えます。また利用者の受け入れ基準の設定なども定めていくことも必要です。

2点伺います。

 

1点目は、障害者の方たちに乗馬に出会うチャンスをどのように作っていくのかの具体的な計画を含め、今後、ポニーランドでどのように障害者乗馬を展開していくのかビジョンをお聞きします。

 

2点目の質問です。

ポニーランドを活用し、区内のハンディを持つ子どもたちが乗馬と出会う機会をつくってほしいと考えます。そのためにも、積極的に特別支援学校や特別支援学級に出向いて、あるいはポニーランドに来ていただき、馬と触れ合うことから始めてはいかがでしょうか?

 

障害者乗馬の一番の魅力は、馬に触れあい、騎乗することでの健康促進と情緒の安定が図られるスポーツだということです。人間と馬がコミュニケーションを取り一緒になって行うスポーツで、男女の区別も無い唯一のスポーツでもあります。都内でありながら、ポニーランドという大型動物と触れ合える場所を持っているのですから、江戸川区のすべての子どもたちに、乗馬というスポーツに出会う機会を広げていくことを願うものです。

道路を渡るポニー

道路を渡るポニー

 

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斉藤区長答弁

30年前当時の中里区長は、動物に触れるということは、人間を育てるのに大事なこと。

障害を抱えている方々に対してできるだけ機会を活用していただくことが一番好ましい。今後よく検討していく。と答弁。

ポニーランドは、懸命な努力をして、多田区長が1975年に作って開設。

22競技できる宣言をおこなうにあたり、北海道まで馬を買い付けに行った。

障がい者乗馬協会とも連携して、区職員の知識、技術の研鑽をかさねて、馬と触れ合える機会が持てるように進めていきたい。

 

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私からは、

パラリンピック22競技できる宣言による障害者乗馬について、今後の展開に大きな期待をしていること、

職員の方には、障害者の理解という新たなスキルが必要になりますが、障害を持つ子どもも含め、すべての子どもたちに馬と触れ合う機会を作り、安全に乗馬体験を実施できる体制づくりをすること。

そのためには、障害者がスポーツに親しむための障害者福祉のサービスの提供も必要。合わせてお考えいただきたい。