人工芝ってどうなの? 第3回区議会定例会の議案から
第3回区議会定例会の議案で特に気になったことの一つが人工芝です。
3人会派となったため、総務委員会に出席できるようになりました。
新左近川公親水公園駐車場の上部にラグビー場を整備します。
転落防止や防球ネットを張るなどの安全対策の他、人工芝を敷くというのです。
なぜ、SDGsをめざしている本区が人工芝にするのでしょうか。
通年利用ができるためというのですが…。
えどがわエコセンターの催しであった、「プラスチックごみの海洋流出を止めよう!考えようプラごみを減らす生活」の講演会に行きました。
大阪商業大学の原田先生がお話しくださいました。
「プラスチックごみが川から海に流出しており、マイクロプラスチックと呼ばれる5ミリ以下のものが問題。河川敷などで確認できるもので一番多いものが、人工芝。
プラごみの何が問題かというと、太平洋にあるミッドウェー島は無人島であるのに、その島に住むアホウドリが餌と間違えてプラごみを食べて、餓死している。日本からのごみだと確認できる。
マイクロプラスチックは有害物質を吸着する性質があり、食物連鎖によって濃縮されていく。」
とのことでした。
人工芝については、今は性能がよくなり、切れにくい。排水溝にフィルターを設置するとのことでした。
しかし、どのようにプラスチックを減らしていくのかを真剣に考えていかねばならないと思います。
対策は講じるということですが、SDGSの観点からも地球温暖化の観点からも、あらたに人工芝の施設を作ることについては本区の方向性と合致していないと考えますので、見直しを求めました。
またもしも、今後、小中学校に導入していくなら、きちんとメリット、デメリットをだして検討することが必要です。
足立区の小学校を視察した時、確かに子どもたちは寝転んだり座ったりと、本区の学校とは異なる風景でしたが、車は止められませんし、火を使うこともできません。
災害時には避難所となる場所ですので、校庭を人工芝生化していくことは課題があると考えます。