ミニ上映会「小さき声のカノン」を観て ー 甲状腺検診えどがわ主催 ー
この映画は福島原発事故の後も、福島で暮らすことを選択した家族のドキュメンタリー映画です。
市民が作る「甲状腺検診えどがわ」主催です。
映画の中でこんな会話がありました。
原発事故があり避難していたけど、学校が始まるからみんな戻ってきた。
「なんでそう思うの?」との監督の問いに対して、
「学校って従わなくちゃいけない場所って思ってる。」
「少数者になることの恐怖っておっきい。」
映画の中のやり取りを聞いていて、そうだなって私も思いました。
あの当時、東京でも学校や幼稚園が始まるので、避難した子どもは戻ってきました。避難した人は少なかったかもしれません。
周りの人に、放射能の危険性のことを伝えても、伝わらなく、私のような者は少数者となり、気にしすぎだよとおかしな人とみられたこと…。
場面は変わります。線量が低い地域で過ごすことで健康を取り戻せるので、そういったことを「保養」と言います。
福島から避難することもできる。でも住み続ける事にした。
線量計をつけていた。線量が高いから。
夫も仕事が忙しいし、子どもを連れて「保養」には行ってない。「保養」に行った人が、線量が高い地域から離れて過ごす事は意味があると聞くと辛い。病気になる順番がつけられているみたい…。
放射性ヨウ素によって初期被曝したことによる甲状腺ガンリスクを下げる事はできない。
でも、放射線が低いところで過ごすと、明らかに子どもの体から排出されるセシウムは減ります。
映画の中ではチェルノブイリ事故で被害があったベラルーシが出てきます。
ベラルーシの甲状腺検診のスクリーニングシステムは日本の人が作り上げたものなのになぜインタビューされるのか理解できないと語っていました。
映画をみて思うことは、なぜまた原発推進になってしまうんだろうということ。
子どもたちの未来がなくなってしまうのに。
なんで、子どもを大切にしてくれないんだろう。
きちんと甲状腺検診をして、子どもを大切にしたい。
事故後7年経ったけど、まだまだ続いている。
去年30年経って、ようやくチェルノブイリで汚染されたお茶の葉のセシウムが半減期を迎えたところ。
それなのに、福島原発の事故でまた新たに汚染された。
甲状腺検診を江戸川で行います。
4月22日(日)です。
詳細は甲状腺検診えどがわまで。