葛西水再生センターと東小松川ポンプ場を見学しました。
江戸川防災勉強会主催の現地見学会に私も参加してきました。
下水道は主に3つの施設でできています。
下水を集めて流す下水道管。下水道管が深くなりすぎないように途中で水をくみ上げるポンプ所。下水を処理してきれいな水によみがえらせる水再生センターです。
まずは「葛西水再生センター」を見学しました。
この施設は葛飾区の一部と江戸川区の大部分の下水を処理し、東京湾(荒川)に放流をしています。
水がきれいになるまでのながれは以下の通りです。
①沈砂池 下水が入る最初の池で、大きなゴミを取り除き、土砂類を沈殿させます。
②第一沈澱池 2-3時間かけて下水をゆっくり流し、下水に含まれる沈みやすい汚れを沈殿させます。
③反応層 微生物の入った泥(活性汚泥)を加え、空気を送り込み、6-8時間ほどかき混ぜます。下水中の汚れを微生物が分解し、細かい汚れも微生物に付着し沈みやすいかたまりになります。
④第二沈澱池 反応層でできた泥(活性汚泥)のかたまりを3-4時間かけて沈殿させ、上澄み(処理水)と汚泥とに分離します。
⑤処理水を塩素消毒して大腸菌を殺菌してから荒川に流します。
たまった汚泥は水分を少なくしてから焼却します。このあたりを通ると不思議なにおいがしたのはこのためだったのですね。
そして次は東小松川ポンプ所。
江戸川区は低地のため、7か所のポンプ所で揚水し、水再生センターまでたどり着きます。
普段は無人で、遠隔操作をしています。入り口ドアをあけて入るとすぐに止水版が!
建設委員会で質問したときに答えが返ってきたポンプ場の耐水化です。
ここでも最大津波高さT.P.(東京湾平均海面)+2.61に対応するように整備しているとの説明でした。A.P.(荒川ペール)だと+3.7とのこと。
実際に見ることができたのは嬉しいことです。写真は撮り忘れてしまいました。でも、案外簡易な対策ですね。
そして、階段を下りて、まずは汚水のポンプ。もう一階分降りると、雨水のポンプがありました。
頑張れポンプ!
0m地域にくらす私たちにとって、たよるべき施設です。
今日は昨晩から昼過ぎまで雨が降っていました。その時は東小松川ポンプ所にある8台のうち3台が動いたそうです。雨水ポンプは1分間に25mプールが空になるくらいの能力です。
そしてそのうちの1台は、水がなくても羽を動かすことのできる、先行排水型が配備されたそうです。これは大事。大雨が降りそうだという予報なら、降る前にたまっていた水を流すことができますね。
興味がわいた方は是非見学にいらしてください。
篠崎ポンプ場は6月23日(木)10時から15時、葛西水再生センターは7月21日(木)10時から15時に見学会を実施するそうです。