さらなる子育て支援を~第4回区議会定例会報告①
12月議会は、11月26日から12月9日までの14日間の会期で開催されました。
本会議の一般質問2日目に、「子育て支援」と「河川行政のありかた」について取り上げ質問いたしました。
私は自分自身の出産子育てで、地域の支え合いの大切さを感じたことから、赤ちゃんからお年寄りまで、誰もが安心して暮らすことができるようにと、NPOの活動を通じて取り組んできました。
そこで見えてきた子育て支援の課題についての質問です。
最近は男性が乳児を抱き、子どもと二人でいる姿も見かけるようになりました。子どもとともに出かけられるところも増え、以前とはだいぶん子育ての状況は変わりつつあります。しかし、多くの家庭が、子育てに関する知識も経験も乏しいのが現実です。人とのつながりが希薄になっている今、一歩踏み込んだ子育て支援が必要な時だと考えます。
[親支援の取り組み]
質問1:本区では、生後4か月までの乳児のいる家庭を対象に、新生児訪問・地域子育て見守り事業を行っています。産後の母親は出産時の疲労に加え、新しく始まった子育てで、心身の変調を来しやすく、不安定な状態です。
早めの支援を確実にできる機会として、区の定める新生児訪問事業を全戸に実施していくことについては?
区長答弁:6000人が生まれる赤ちゃんと母親の全戸に、もれなく保健師を送り込む新生児訪問は簡単はやりますとは言えない。申し出いただければ対応していく方針。
質問2:カナダでは0歳~5歳までの子どもを持つ親を対象に、ファシリテーターと呼ばれる推進役とともに、参加者がそれぞれに抱えている悩みや関心について、グループみんなで出し合って話し合いながら、自分に合った子育ての仕方を学んでいくプログラムを実施しています。一人一人が違う価値観を持っていることを知り、お互いの価値観を尊重しながら、話し合いを重ねます。問題に対して一つの答えを与えるアドバイスではなく、体験で得た学びを別の場面でも応用できる力をつけることができる、参加者中心型のプログラムの導入を、産後のストレスが大きくなる時期と合わせてぜひ実施していただきたいと考えます。ご見解は?
区長答弁:大変有効な手立てだと思っている。これからそういう取りくみこともできればよい。研究課題とする。
[子育てひろばの充実について]
質問1:子育てひろばに来ている親子が、家庭に帰った後も、心穏やかに日々子育てができるように、日ごろから親子の様子に触れ、普段と違うサインを受け止める感性を持つ支援者の配置をすべてのひろばにおくことが重要です。
すべての子育てひろばに、支援者を配置していくべきと考えますが、ご見解は?
区長答弁:原則的には専門職員がいる環境で子育てひろばは設けている。
質問2:子育てひろばはもともと、地域のNPOなどが草の根的に商店街などの空き店舗を活用し、親子の広場や、サロンなどの交流の場づくりを始めたものが広がっていきました。事業の性質上、民間の柔軟な取り組みが期待できる事業ですが、区のひろばは、1ヵ所を除く19ヵ所が区の直営です。直営にこだわらず、民間の力を取り入れ。子育てひろばの多様な運営を展開してはいかがでしょうか。
区長答弁:民間も大変結構なこと。開拓できればと思う。
質問3:家庭で子育てをする中では、ときに親がリフレッシュすることも必要です。子育てひろばを活用した一時保育れあれば、親子が日常的に利用している場所であることから、子どもも安心して過ごせ、親自身も、知り合いの顔が多くいるなじみの場所に子どもを託していくことから、安心感があります。親子の日常生活の中にごく自然に一時保育の機能が持てるよう、子育てひろば内で一時保育の機能場持てるよう、実施の拡大や、すでにある民間のひろばなどを活用した実施などで、一時保育の拡充を図ってはいかがでしょうか。
区長答弁: やっているところもある。保育事業の位置づけではない。これはサービス。