初めての建設委員会で「スーパー堤防」について質問しました

 16日(火)は午前10時から、執行部も同席しての初めての建設委員会が開かれました。
 私は、スーパー堤防事業に関連し、2つの地域について質問しましたので、答弁も含めご報告します。答弁は柿澤区画整理課長です。

「北小岩1丁目東部土地区画整理事業」では、「地盤整正中に見つかった鋼管杭19本の対処について」質問しました。

 
「4月28日、盛り土施行中に12本の鋼管杭が見つかり、その後さらに7本が確認され、国と工程を相談し、5月20日から3日間で撤去工事、その後、整地改良工事を行い、工事は5月30日に終了した」とのこと。 

 ちょうど1年前(P5~)にも、2箇所で大きな杭が多数見つかり、想定外のこととして処理をしたわけですが、地盤整正がこれから、というところもあり、前回も今回も予期せぬ事態であったことを思えば、同じことがまた起きることがないとは言えません。盛り土の前にしっかりと当該地の土壌調査や土壌改良工事をすべきとの陳情もあったところであり、ことを急ぐために、事前調査が不足していたと言えるのではないかと考えます。大きな反省材料とすべきであると意見を述べました。

 今回の処理費には「街路樹関係経費」を流用したことも質問でわかりました。このようなことはよくあることなのか、めったにないことなのか、聞いたところ、「よくあることだ」との答弁。しかし、予算執行が始まったばかりの段階での流用が「よくある」としたら、予算編成上、それはそれで大きな問題です。

「直接施行」に昨年、手をかけたときは、区も、行うはずではなく、当初予算に計上されていなかったかったことで、予備費を使いました。今回、予備費ではなく、流用で対応したことについて、判断の違いを確認しましたが、どなたからも答弁はありません。委員長まで「これは財政課じゃないとわからないよね」などと言いつつ、「どう?」と水を向けられた土木部長から「予備費になればより大きな話になる。その時の判断」と回答がありました。

「上篠崎1丁目北部土地区画整理事業」については、まず、9月に、この区画整理事業が、東京都の都市計画審議会に諮られることから、「東京都における今後のスケジュール」を確認しました。
 
「意見書が出されているので、この意見についての施行者としての見解を求められる。口頭陳述を希望している方々の陳述は10月に予定されている」とのことでした。

 次に、昨年12月、江戸川ネットが一般質問をした際、スーパー堤防と一体の篠崎地区のまちづくりについては、具体の中身はこれから詰める、ということで、ほとんど詳細は決まっていないということでしたので、「まちづくりについて進んだことがあるのかどうか」聞きましたが、結局、「関係者の役割分担や費用を詰めている」とのことで、事務手続きだけが進んでいるということでした。

 そこで、「このまちづくりでは、スーパー堤防事業からはずれる浅間神社と一体の街並みをどうつくるか、ということも大きな課題。周辺とどのような調和が図られるか、その全体像を住民に示す必要があり、北小岩のときもネットとして求めたことだが、篠崎もやはり立体模型により、そこを明確に示し、それをもとに、住民と意見を交わすべきべきだが、いかがか?」と質問したところ、
 「国で作成したので、活用して丁寧に説明して意見をいただく」との答弁でした。

 篠崎では、国や区が必要だとする高規格な治水事業と歴史的景観や財産の保全の融合、そして暮らしやすさの向上、という3つの調和をはかる必要があり、この点は、江戸川区の長い区画整理事業の実績に照らしても初めてのことです。妙勝寺の墓地の移転についても、なかなか理解・協力を得るのは困難な状況にあり、やはりこれまでの区画整理にはなかったことと言えます。こうした中では、これまで以上に、地域住民との対話を大切にすべきであり、そのためにも、手続きだけをすすめるのではなく、立体的な模型を示すなどして、十分に意見交換していくことを求めました。