飛騨市から学校が変わる! 日本初学校作業療法室を設置。さくせんマンが登場!

アメリカの学校には作業療法士がいる!

この話を聞いたのは約5年前、作業療法士(OT)は子どもの「やりたい!」「できるようになりたい!」をお手伝いする専門職だということで、私はOTの活躍場所が増えていくことに希望を持ちました。

 

全国で、作業療法士と子ども分野の連携が始まっていき、とうとう、岐阜県飛騨市で学校に作業療法室を作ったというニュースが届いてきました。

2024年8月には全国紙の1面を飾ったのです。

 

中日新聞 全ての小中学校に「学校作業療法室」 人口2万人余り、飛騨市で始まった挑戦

 

 

そこで、12月1日の飛騨市政20周年講演well⁻beingフォーラム、「全ての小中学校に作業療法室」に参加してきました。

飛騨市の学校作業療法室のチラシ

書籍も出ています

 

350名の参加、半数以上が県外からだというのですから驚きです。

しかも、この学校作業療法室の取り組みを、駒ケ根市と、河内長野市が追随するというのですから目が離せません。

 

都竹市長がなんども、「エッセンスを持って帰ってください。」とおっしゃっていました。

エッセンスとは。。。

1.作業療法士(OT)は学校に役に立つ

2.教師の負担を下げること(教師の役に立つ!)

3.子どもたちを誰1人取り残さない

です。

ホールの前で撮った写真

飛騨古川駅すぐにあるホール

OT(作業療法士)という専門職の知見を、子ども分野で活かすことができればいいと私は思います。

私も、議会質問で取り上げてきました。

江戸川での取り組みを、「地域作業療法ガイドブック クリエイツかもがわ」のコラムで書かせていただいています。

 

会場で、偶然、江戸川区から参加している人に声をかけられました。

とても嬉しかったです!

 

さてさて、当日の内容です。

まずは「アメリカで生まれた学校作業療法」

米国OTメリーランド州立公立学校で学校作業療法を実践されている松田直子さんのお話です。

ホール内での写真

アメリカからきてくださいました

まず、アメリカでは子ども分野で働くOTが多くいるのに、日本では3.2%ということに驚いたことを話されました。

アメリカでは50年以上、当たり前になってる学校OTを日本人はほとんど誰も知らない。

不登校の原因、感覚過敏、板書が苦手ということはすべてOTに相談が入るそうです。

医療モデルではなく、教育モデル。

多職種連携を進め、今できることを使っての支援を考えているそうです。

 

次に福島県立医科大学の作業療法士・倉澤茂樹教授の講演。

認知行動療法のエビデンスをもととした「自分研究」を高校通級で実践されているお話でした。

 

NPO法人はびりすの奥津光佳OTからは飛騨での学校作業療法室での実践。

下出尚弘校長先生と奥津OT扮する、「作戦マン」の登場により、子どもたち自身の目が輝いていく様子が手に取るようでした。

その校長先生は、 現在は飛騨市教育委員会の教育長になられています。

 

午前の最後は、飛騨市市民福祉部 都竹信也次長から、ふるさと納税のご案内でした。

 

中部大学作業療法学科の塩津裕康先生からは、CO−OPという学校作業療法の手法についてです。
飛騨市の学校作業療法室の効果検証を国の研究として行っています。

 

午後は、パネルディスカッション「そこもっと! ニッポン作戦会議」です。

午前中の講師に加え、

飛騨市市長 都竹淳也さん

特定非営利活動法人はびりす代表理事/作業療法士の山口清明さん

大阪河崎リハビリテーション大学大学院生活行為科学領域教授 大嶋伸雄さん

ボバース記念病院リハビリテーション部作業療法科主任 三浦正樹

株式会社ゆう地域支援事業團代表取締役 保健師の町村純子さん

も加わり豪華メンバーとなりました。

シンポジウムの壇上の写真

会場とのやり取りもありました