災害用カメラって、どこまで映るのだろうか   ー 第3回区議会定例会 議案審査から ①ー

江戸川区議会では議案審査を総務委員会で行います。

10月13日(金)は朝の8時半から始まりました。

 

今回の議案審査で発言したもののうち、特に気になった3点について書きます。

1つ目は危機管理費です。

危機管理費に

防災情報設備整備費として、13,553千円の予算がついていました。

内容は、防災用カメラ及び自営通信網構築調査設計委託料並びに防災行政無線デジタル屋外受信機移設工事に伴う増です。

総務委員会の看板

8時半から始まる

以下のような議案説明を受けました。

・災害時に使えるように防災カメラを設置する。

現在は、高所カメラが2か所ある。そこに街なかの状況を撮影する防災カメラを設置する。死角はドローンで撮影する。

 

・防災カメラを設置し、大規模災害時の迅速かつ的確な画像情報収集室手もを構築する。

 

 

これを聞いて、素朴にまず思ったのは、

①ドローン撮影について

人口密集地域では飛ばせないルールとなっている。国土交通省に申請が必要だが、災害時は協定を結んでいる業者の撮影は許されているのかということ。

2023年9月、国交省が委託したドローン会社が国道を撮影した映像が、国交省に承認を得ていなかったと航空法違反の疑いで書類送検されました。(「ドローン 香川河川国道事務所」で検索するとでてきます。)

これと同じように、行政からの依頼であるのに、航空法違反で書類送検ということにはならないのか?ということが思い浮かびました。

こちらは説明をもとめたところ、災害時は飛ばせるということの確認が取れました。

 

次に浮かんだのは

②電波をつかえる電波帯?の空きはあるのか。ということ。

自営通信網を作るというが、今、携帯電話業界では電波の取り合いです。

あいているところなんてあるのかしら?

江戸川区が事業者になるということ?

こちらも、課長から、携帯電話事業者とは異なる電波帯を使うということでした。

そして、事業者になると説明を受けました。

 

③災害時に地上の自営通信網で使えるのか?

災害時なら、地震であれば、建物倒壊をして通信網も破壊されてしまうのでは。

水没して使えなくなるのでは…。

たしか東京都では衛星を使って通信するといってたはず。

イーロン・マスクの衛星を使った通信網の方が現実的では…。

あるいは、東京都と連携して行った方が、コスト的にもいいのではないか。。。など頭をよぎりました。

こちらについては、通信量が少ないため画像を多く送ることはできない。価格も高いということでした。

 

何度かやり取りをしていましたが、説明を聞いているうちに、カメラって、災害時だけに使われるのだろうか。。。

カメラの性能によっては、ズームインして、詳細に写すことができるということも聞きました。

もちろん、それは予算とも関係してきますが。。。ということです。

えっ、そしたら、災害時だけに使われるといっても、使い方によっては、プライバシーにかかわってくるのでは。

愛知県や名古屋市では、公共的団体による防犯カメラを設置することや、利用に関してガイドラインがあります。

同じことになるのではないでしょうか。

 

そこで

議案審査で確認することにしました。

他の委員の質問から、全体は高所カメラから、、街なかの詳細を校舎の屋上や、公共施設の屋上からの映像で確認するということでした。

私は2点を確認しました。

 

Q 防災用カメラという言ことだが、災害時だけに使われるのか。リアルタイムな画像情報というが、録画機能はないのか。

A 録画等も、調査設計委託の中で、検討をする

 

Q 防災用カメラという名前だが、公園にも設置されている防犯カメラと同じことになるのではないか。

街なかにある防犯カメラの設置で、犯罪抑止効果につながり、安全性が高まるという側面もある。犯罪捜査では犯人逮捕につながることもある。しかし、知らない間にうつってしまうことや、カメラ画像が悪用されることへの不安を持つ方もいる。プライバシーの侵害にもつながる。

そこで、この度は調査設計委託の予算だが、今後にむけて、防犯カメラのガイドラインの作成についての考えがあるかを確認したい。

 

A 調査設計の中で。ガイドラインの作成は考えている。

 

意見 ぜひ、進めることを要望する。

 

Q 自営通信網について確認する。東京都では地上の通信網が途絶えたときに宇宙経由で代替できるか見極めるため、スターリンクを試験導入するとのこと。

江戸川区においても災害時には、地上において、被害があれば、機能しなくなるのではないかと考えるがその点はどうか。水害でも水没したら使えなくなるのではないかと危惧するが。

 

A 被害想定では1か月以上普通になる。よって自営通信網を設置する。電気灯、ソーラーシステムで。水害については、水没しない位置を想定している。

 

意見 災害時に使えるのかどうかということも、設計委託時にはしっかり検討してほしい