緊急事態宣言下の子ども子育て支援の状況 子育て教育力向上特別委員会から
今年度の最後の委員会でした。緊急事態宣言が継続されており、通常とは異なる日々が続いています。
< はあとポート(児童相談所)の相談状況 >
相談受理状況は、4月の1か月で受けた相談件数は349件でした。うち虐待相談は139件、全体の4割を占めています。
心理的虐待の比率が高くなっています。これはコロナウイルス感染拡大により、ステイホームということが関係していると考えられます。
また、学校や幼稚園保育園が登園自粛要請をしている状況なので、そこからの通告は減っています。
年齢別にみると、約半分近くが未就学児童です。
一時保護については、新しく開設し、0人から受け入れスタートしています。計画よりも多めの受け入れとなっています。
江戸川区の児童相談所は4月にできたばかりですので、まだまだ知らない方も多くいらっしゃいます。紹介ポスターを掲示板を使ってお知らせしていくことと、子どもたちにも何かあったら相談できる場所であることを知ってもらえるよう、全児童に、低学年、高学年用カードを作成し配布していきます。
その他、新型ウイルスによることとしては以下の通りです。
< 学校のオンラインを使った取り組み >
・eライブラリアドバンスのIDは全生徒に配布している。
・5月1日からは、教科の説明の動画配信を実施。
・すべての生徒にPCなどの配布をしているわけではない。
・オンラインを使っての双方向のやり取りは行っていない。
オンライン授業実施に向けては、通信環境とパソコンが家庭にあることが必要です。国はギガスクール構想を示し、2023年度(令和5年度)までに整えることを方針としています。
こちらも、国の4月7日の補正予算の中で計画の前倒しが示されているところです。
< 江戸川区立小・中学校の児童生徒への昼食配布 >
週1回程度、お昼の食の提供(無料)を行います。
課題配布日に取りに来ることでもよいし、こちらについては各学校により実施のやり方は異なっています。児童生徒へは各学校から連絡が行っています。
< 区立小中学校の今後の取り組み>
分散登校の形など、密にならないように考えているところです。
< 保育園、学童クラブの登園状況 >
学童クラブ登録は5,200人であるが、現在は600人から700人が登校している。
保育園はゴールデンウィーク前は、17から18%の登園率であったが、ゴールデンウィーク後は、21~22%くらい。私立園も同程度。
< 未就園児への施策 >
子育てひろばは閉鎖中。
よちよち応援隊の利用は減っている。
私がオンライン授業に求めることは、このコロナ下において、学校に通うことができないというなら、ただ単に映像を一方的に流すということではなく、短い時間でもよいので双方向の時間があるべきだと考えています。電話を週1回しているということですが、子ども自身と話せることが必要です。また、「学び」ということが、従来の一斉授業という形ではなく、多様な学び方へと変わるチャンスであるとも思います。主体的に学ぶ力をつけていくことが大切だと思っています。
学校によって課題の出し方や、課題配布日の考え方も異なっています。教育委員会では、学校だよりやHPで把握しているということですが、きちんと集約してほしいと思います。
また、保育園は年齢が低いのでおそらく、登園自粛要請をしていても、保護者も在宅していると考えます。しかし、学齢期は、保護者が仕事に行き、一人でお留守番をしていることも予想されます。通常とは異なる生活をしており、不安を、大人も子どもも抱えています。誰かと話すことで不安は和らぐので、学童クラブとしても、何らかのつながりを持つことが必要だと考えます。
同じく、20か所ある子育てひろばも閉鎖中ですので、共育プラザ(7館)で行っている、子育て相談「何でも気軽にホットライン」など、つながる工夫が必要であると考えます。
ちなみに東京都助産師会では無料のオンライン相談を予約制で受け付けています。
https://coubic.com/jmat/702042#pageContent
残念だったのは、縦割り行政だから仕方ないのかもしれないのですが、新生児訪問の状況がいまはどのような状況なのかは、所管外ということで答弁がありませんでした。
虐待予防には、産後の心身ともに不安定となる時に相談ができることが大切です。ひろばも閉鎖中ですので、ここは大切なところだと思います。