平和の願いを後世に伝えるために
今年は戦後70年を迎えます。戦後でありながら、まるで戦争前夜とも言われる昨今ですが、70年続いた平和こそが私たちの愛国心のみなもととなるよう、憲法9条を守っていかなければと思っています。
3月1日は平和行進を行いました。あいにくの雨模様でしたが、船堀街道沿いの安楽寺にて、美味しい甘酒をいただき、伊藤説翁による前住職の戦災体験談をお聞きしました。
昭和20年の3月9日の晩に超低空で戦闘機が飛行し、浅草から東陽町にかけて大空襲があり、10万人が亡くなり、100万人が家を失った。私たちはもっと声を上げていかなくてはならない…と。
平和行進は、雨のためバス移動でしたが、被害で焼け焦げたお墓や、犠牲者を祀った慰霊碑のあるお寺を巡り、最後は小松川にある江戸川区の旧文書庫までの行程です。
旧文書庫はさくらホールの横にありますが、私は訪問介護員として自転車で通るたびに、当初、ここは何だろうと気にかかっていた場所でもありました。
木造の江戸川区の庁舎が当時は小松川にあり、その横にコンクリート建ての文書庫として存在し、大空襲のもと、焼け残った貴重な建て物です。後世に伝えていくために、「世代を結ぶ平和の像」を建立し、平和を守る活動をもう27年も続けています。
そして、3月10日は、その東京大空襲の日。お知らせしてきましたとおり、「江戸川区犠牲者追悼式」を今年もさくらホールで行いました。
戦争体験者からのお話は、みなさん共通して、「二度と戦争は起こしてはならない」ということ。
「70年間続いた平和をこれからも続けていくために、憲法9条を守り、戦争できない日本であり続けること」を強く訴えていらっしゃいました。
「天災は避けられないが、戦争は避けられる。」
「主権者は私たち、決めるのは私たち」というお話は心に響きました。
式典のあとは「世代を結ぶ平和の像」前で献花を行い、当時をしのんで、炊き出しのすいとんをいただきました。雨の中、温かさ、おいしさが体中にしみわたりました。