2018年第2回区議会定例会報告 その1 作業療法士とすくすくスクールの連携 

2018年6月22日 21時54分 | カテゴリー: 活動報告

学童保育のシンポジウムに参加して知った「学童保育と作業療法士の連携」の実践。

子ども分野での作業療法士の可能性にとても魅力を感じました。

そして「地域で、チームで、長い目で」学童保育を核に発達障害があっても自分らしく暮らせる備中地域づくり事業に取り組んだ、岡山県学童保育連絡協議会の会長の糸山智栄さんに直接お話を伺って、これはやっぱり楽しいことが起きると感じました。

沖縄でもの作業療法士の取り組みが始まっていることをお聞きし、栃木県学童保育連絡協議会主催の『作業療法士の視点から 子どもたちの「できた!」を増やす』での講演会があることを教えていただきました。講師は沖縄の子ども相談支援センター ゆいまわる代表の 仲間知穂さんです。

仲間さんは、学校に作業療法を届けたいという思いで学校に飛び込み巡回相談を始めました。5年間で約80例、250件にも及ぶ巡回相談を通して「届けたい教育」をサポートしています。具体的な事例をビデオで見せていただきました。大切なことは学校に居られることじゃない。参加できること。教育が届くこと。作業療法士の視点が入ることで、先生も本人も親も変わっていくことを示してくださいました。

子ども分野でもっと作業療法士が活躍していただきたいと考えます。

「学童保育に作業療法士がやってきた」と「学童期の作業療法入門」は販売しています。

 

今回の第2回区議会定例会では、すくすくスクールと作業療法士の連携について質問しました。

以下質問文を掲載します。

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本区では、多くの児童が放課後や学校休業日の時間をすくすくスクールで過ごしています。そこでは地域、保護者、学校の連携のもとに、世代の違う大人や年齢の異なる児童が同じ場所で交流し、配慮を要する児童の受け入れもしています。共生社会の実現にむけて、障害のあるなしにかかわらず地域で一緒に暮らしていくことが現在の社会で求められている事であり、すくすくスクールはまさにその多様な、他人とのかかわり方を学ぶ場所になっています。

2015年9月のすくすくスクール登録数23,402名のうち、発達障害などの配慮を要する児童は479名、2017年9月では22,753名の登録のうち、671名の配慮を要する児童がおり、すくすくスクールの登録人数が減少する中、配慮を要する児童は増加しています。

保護者やヘルパーを伴い参加している児童もいますが、すくすくスクールにいながら、全体の遊びに参加せず、残念ながら同じ場所にいるだけの場合もあります。

すくすくスクールでは、日々様々な出来事があります。何か気に入らないことが起きると、動きながら目につくものを蹴ったり投げたりし、周りにいる子どもたちも大人も驚くほどの癇癪を起こす子どももいます。また、じっとしていられなかったり、ルールを守ることができないなど、こうしたことは、発達障害と診断がついている子どもだけではなく、成長過程の子どもにはしばしば見受けられます。

これらの児童や、配慮を要する児童の受け入れのための支援がこれまで以上に必要だと考えます。そこで、 より豊かにどの子どもも安心して楽しく過ごせる、「すくすくスクール」であるために、発達障害など配慮を要する児童の受け入れに当たり行っている対応の状況をお聞かせください。

 

障害児、特に増加する発達障害児の学童クラブへの受け入れは全国的に大きな課題となっています。

岡山県学童保育連絡協議会では2017年度より備中県民局と協働して「地域で、チームで、長い目で。学童保育を核に発達障害があっても安心して暮らせる備中地域づくり」の実践を始めました。作業療法士15名が生活の場である学童保育に継続的に訪問し、対象児童を観察した後、指導員と意見交換し、支援方法を学びあい、支援技術の向上を図るというものです。現場で子どもに携わる大人は、その対応に悩みながらも、経験と工夫で過ごしてきました。そこに、作業療法士の視点による具体的な学習や遊びの提案がされたことで、訪問の後は自信をもって対応することができ、良い意味での意識の変化が見られ、チームとしての支援力が付いたそうです。先進的な取り組みとして注目を集めています。

発達障害などの児童の行動には次のような因子があるといいます。因子とはたとえばちゃんと座ることができない、文房具がうまく使えない、などの運動機能の問題、触られることや音を極端に嫌うような感覚調整機能の問題、一度に二つのことを指示されるとキャッチできないといった情報処理の問題などです。

このような個別因子を踏まえ、同じ場所で過ごす児童や職員も環境の一つととらえ、その環境を整えるという作業療法士の視点は、すくすくスクールにとっても良い変化をもたらすと考えます。

 そこで本区においても、作業療法士とすくすくスクールの連携をしてはいかがでしょうか。お考えを伺います。

 

答弁は、岡山の取り組みは、発達障害児が通う学童保育と作業療法士の連携。江戸川区のすくすくスクールはだれでも来られる場所。臨床心理士や医師など多職種が連携して支援している。とのこと。作業療法士の有効性は認めていました。

これはやはり、仲間さんがおっしゃっていたように実践を作るしかありませんね!!