荒川の治水対策は、通常堤防の強化を優先に~4月建設委員会報告② 

2017年4月19日 16時55分 | カテゴリー: 活動報告

陳情審査については今期の委員会で最後の質疑となります。2本について審査しました。

 第58号 抜本的治水対策の必要性(中川左岸堤の強化・改善)に関する陳情

「荒川右岸と左岸(中川左岸)の堤防の高さを同じにするよう国に言ってください」という陳情です。以下のとおり意見を述べました。

荒川では、満潮時に既往最大の伊勢湾台風が来ても浸水しないという、AP+5.1mの高潮対策を満たしています。資料請求により、堤防の高さは、競艇場のところは測定されていませんが、競艇場よりやや下流のところの堤防の上にパラペットで整備してあるところでも7mくらいあると思われます。上平井の防潮水門でもAP+5.1mを上回るものが押し寄せてきたとしても、ある程度の高さがあるとのことでした。

しかし、荒川では高さが右岸と左岸で異なるのは事実であり、江戸川では千葉県側と高さが違いましたが、今は高さを同じに整備されています。

アメリカでハリケーンカトリーナの災害があったことで、「ゼロメートル地帯の今後の高潮対策のあり方について」という平成18年に区長も入ったゼロメートル地帯の高潮対策検討会で提言がなされています。想定を上回るものが来ても大丈夫、もしも想定外のものが来ても、浸水被害を食い止めるようにさまざまな対策がとってある、と住民が納得できれば安心するかもしれません。

しかし、荒川では、1000年以上もかかる現実的には連続することが難しいスーパー堤防事業で整備計画をすすめており、今、盛り土の上に住宅を作ることの安全性も脅かされています。

やはり通常堤防で強化をしていくこと、荒川においても国と東京都に対して堤防の高さを右岸と左岸で同じとするように要請することは妥当だと考えます。

また、第57号「土地収用法の適用(宝くじ店、すし店)に関する陳情」 は、「京葉交差点の拡幅のため、土地収用法を適用して早くできるように都や国に言ってください」というものです。以下のとおり意見を述べました。

おおむね7、8割のところまで買収が進んでいますが、当初2007年の完成を目指していました。もうそれから10年です。時間がかかる事業ということは、全面的にみなさん賛成というわけではないあらわれかとも思います。

すし店についてはすでに東京都と補償の契約が完了していること、宝くじ店については、交渉の内容が個人情報の関係で明らかにはされないため、委員会でもこれ以上の審議は難しいというところにあります。

土地収用法とは公共事業のためには土地が取得できるというのもので、昭和20年代にできた法律であり、公共事業のあり方や進め方など、当時とは社会背景が全く異なる現在においては、特に、適用されることがないのが望ましいと考えています。