第4回区議会定例会報告 1 ー思いがけない妊娠についてー

第4回区議会定例会は11月29日から12月13日までの15日間です。

今回は「妊娠相談について」と「プラスチックゴミ削減について」質問しました。

まず「妊娠相談について」ですが、最近、親などの家族と同居しているにもかかわらず、誰にも言えず出産し遺棄した事件や、出産後の育児がうまくいかず、虐待死させる事件が後を絶ちません。

最近は「人工中絶や虐待で失われる子どもの命を一人でも救いたい」という意義をもってインターネットで養子縁組を仲介する事業者も生まれています。しかし、そうした中には、効率を優先して、経済的に困っている妊婦に資金面の援助を持ち掛け、一方、里親を希望する人には研修や面談を簡略化する事業者もあります。先日も営利目的で特別養子縁組をあっせんした疑いで、警察の捜査を受けるような事業所がニュースで報道され、社会的な議論を起こしています。

出産が困難な事情がある方には、社会的な支援の確かな情報が届くことが必要です。

江戸川区においても、妊娠・出産に関して窓口を持っています。その情報を最新のものとし、行政につながっていない人たちに届けていくことが必要です。

QRコード付きの「妊娠・出産の相談案内カード」には、東京都の妊娠に特化した「妊娠相談ほっとライン」で、日曜を除く午後10時まで電話相談を受け付けるほか、メール相談もあります。その情報を載せること、そして、QRコードからつながるホームページには、思いがけない妊娠をした女性にとっても、「自分が相談してよい」ということが分かるよう、「妊娠にとまどっている」、「出産費用がない」などの例示をし、わかりやすく、相談しやすいものにと提案しました。

15歳以下の妊娠も報告されています。小・中学校、高校で、生まれ来る命の尊さと自分を大切にすることを学ぶ「性教育」がまずはなされることが重要です。

そのうえで、思いがけない妊娠をしてしまったときには、行政には相談窓口があることがわかるようにすることです。

カードの置く場所も目につく場所においていただくこと、民間事業所にも協力してもらい、ステッカーなど作成してトイレに貼る、トイレの個室も考えられると思います。そんな工夫もしていただきたいものです。

もう一点、ひとりで子どもを産み、育てる女性への支援とする意味も含め、みなし寡婦制度について質しました

ひとり親家庭のうち、死別、離婚等のひとり親家庭には、住民税、所得税の寡婦(夫)控除が適用されていますが、非婚のひとり親家庭には適用されていません。住宅についてはこの10月より公営住宅法が改正されたことにより是正されましたが、子育ての環境は同じでありながら、所得に応じて決定する保育園の保育料などには差が生じています。すでに23区では18区が行われており、残り5区のうち3区は4月に向けて検討が始められています

 

区長は「みなし寡婦(夫)制度」については、他区に後れを取らないようにやる方向で検討すると答弁しました。答弁を引き出せよかったです。

あとは23区では目黒区だけです。生まれてくる子どもたちがその環境によって、受けられる支援に差が生じないことが重要です。

「妊娠・出産の相談案内カード」についても、最新の情報にすること、HPや暮らしの便利帳への掲載も検討するということでした。