2016年第2回区議会定例会報告 その1 ー性的マイノリティー

2016年第2回区議会定例会が6月9日から21日までの13日間の会期で開かれました。

今回は「性的マイノリティ」と「シチズンシップ教育」のテーマについて質問しました。

今日もイギリスの同性愛者向け雑誌の表紙をイギリスのウィリアム王子が飾ると話題になっていました201606142ぶろぐね。

写真の横には「性的志向であれ他の理由であれ、いじめられることがあってはならない」という王子の言葉が掲載されるそうです。

ウィリアム王子は編集長との対談の中で「性的指向のせいでいじめを受けている人が、この記事を読んだら、我慢せずに信頼できる大人か友達か教師か支援団体に相談して欲しい。あなたがたは自分を誇りに思うべきで、恥じることは何もない」と話したそうです。  Huffington Postより

そう、自分に誇りを持つこと。ひとりひとりかけがえのない自分なのですから。

さて質問概要です。

性同一性障害者の約69%が自殺願望を抱き、その願望のピークは第2次性徴期。性同一性障害も含む性的マイノリティについて、早急に理解を深め、偏見をなくし、「多様な人々がいること」が普通な社会にしていくことが望まれます。

江戸川区としては、係長級以上にこの1月人権研修を行いました。
その時の課題をとらえ、しっかりと区政に生かしていってほしいと考えます。区として率先して意識啓発をすること、一般職員に向けての研修の実施を行うことを質しました。

そして教育現場では、相談を行ったなどと明らかになっている事例への配慮を行うことはもちろんですが、自分の性について悩んでいる児童・生徒への配慮がなされるべきとの思いから、質問しました。

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Q 係長級以上に行った研修から明らかになった課題は?
A 周囲から否定的な態度をとられること、嫌悪感を持たれることが問題であり、人権の課題との指摘を受けた。
Q 今後この研修をどのように活かしていくのか
A 性の多様性を肯定するという環境づくりには行政が大きな役割を果たしていくという指摘をうけた。
Q 一般職員にも研修を行ってはどうか。
A 全庁のポータルに資料を掲載して、一般の職員にも見てもらえるように配慮している。機会をとらえて認識を深めていきたい。

Q 性的マイノリティについての課題をどのように認識しているか?
A 偏見や差別などによって人権侵害がおこる可能性がある、というのが最大の課題。人権侵害が起こらないように、教員などが正しい理解をして、さらに保護者や心理士等、きめ細かい支援を行う必要がある。
Q 児童・生徒に対しての配慮は?
A 26年4月の結果の通知「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細やかな対応の実施等について」に沿って配慮している。
Q 教職員に対して、理解と実践的な対応についての研修を、行ってはいかがか。
A 人権教育については東京都が実践的な手引書を作っており、性同一性障害の項目もある。指導例も充実していて、配ることの意味がある物である。そして、年に4回、人権教育を行っており、今年度1回は、性同一性障害。