生活クラブ生協 高橋徳治商店さんとの交流会に参加して 1月27日

1月27日高橋徳治商店さんの東日本大震災からの復興と、その商品である練り物についてのお話を伺いました。
津波、放射能、練り物の作られ方、どのお話もとても奥が深くて、私がここにupしても上滑りしてしまうように思ってしまいましたが、ぜひ、みなさんと共有したいので記します。

1月27日清新町コミュニティ会館にて

1番印象に残った事はというアンケートにはこう書きました。
政治と経済は生活に密着しているという事。
幸せとは何か、いつも問いかけている。今だけ、オレだけ、お金だけになっているのではないか。大事なこと、大切なこと、譲れないことを自分自身に問うこと。

震災によって経験したことをたくさん聞きました。
津波によってたくさんの人が亡くなった。それを見てきた。遺体があちこちに置いてある。苦しんで亡くなった人は手を握りしめている。歯を見せ目をひんむいて…。車で流され、窓も開かずそのまま亡くなったいく…。

原発事故によりホットスポットになった事を知り、避難したがそこもホットスポットであった。だから元のところに戻ったが、やがて2人の娘の甲状腺に嚢胞が見つかった。全ては、大人である親の責任だと感じ、今は海外に行ってしまった友人の話。

原発事故後、何も知らず外を普通に歩き、水を飲み食べ物も食べ過ごしていたが、放射能汚染されていた事がわかり、妊娠もしていたこともわかる…。この先この子に何があっても受け止めると覚悟し、産んだというママの事。きっとすごい葛藤があっただろうと思うと胸が痛い。

優しい語り口の高橋さんだが強い意志を感じる

あの時東京にいた私でさえ3月15日だか福島から放射能がくるとわかっていて外に出るのは本当に怖かったことを思い出しました。仕事でカッパを着て覚悟して雨に濡れた日のこと。これから子どもを産むであろうメンバーを外出の仕事に行かせたこと。水道の水も食べ物も、汚染がわかっているのに食べなくては生きていけず、覚悟して食べたこと。
そしてまだみんな終わってない、ちっとも終わってない。

福島の生協の総代会で発言権はないが言わせてくれと15歳の子どもが、「私たちの未来を返してください。何も悪い事はしていません。なんで原発をまた稼働させるのですか」と言ったそうだ。そう大人の責任だ。私たち大人の。

津波の被害からやっと工場を動かすが、今度は見えない放射能汚染。
獲れた魚も汚染されている。今日の飯の為に両目をつぶって売るなんてできない…。激しい意見の対立。
放射能測定器のシンチレーションを漁協で5台購入し、全量検査ではないが測定し続けていること。いまは検出限界の5ベクレルに落ち着いているということ。

市販の練り物。添加物でかさまししている

でも市場に出回るほとんどのおでんなどに使われる練り物である加工食品は、添加物により、今だけオレだけお金だけの商品だらけ。
それで良いのか…。

高橋さんのお話を聞いて、未来の子どものために、食べる人のことを考え作ってくれている生産者がいてくれて本当によかったと思った。
生活クラブはトレーサビリティを徹底している。

当たり前だけど私達の身体は食べたものでできている。自分の身体に取り入れ血肉となる。食べ物をエサにしたら終わり。

1日1回は食事を食べ物をきちんと思って食べること。

黄色の部分がさかなのすりみ。ごまかさない商品を作る高橋さん

まだまだ書ききれないけれど、たくさんのことが私の中に渦巻いた。

明日は「小さき声のカノン」の上映会。しっかり見てこよう。